FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

原田 陽子

2021.08.17

流しの洋裁人の「流れるママ日記」 06

今日は富士吉田市でのお買い物事情について書きたいと思います。

私は結婚や妊活・出産を経るうちに、きちんと3食を食べるようになり、食べているものの安全性や健康を考えるようになりました(それまでは、衣服の分野に興味が偏りすぎておりましたが)。

食料品については近くのスーパーで済ませることもありますが、主に仕事場近くの八百屋さんみたいな出汁屋(昭和6年創業の〈秋政商店〉さんは野菜も取り扱っている)さんで、夕飯の材料を買っています。昼間に息子と散歩がてら行ってみたり、仕事終わりに寄ってみたりと。

昨年夏に、富士吉田市のスーパー全店くらいまわってもキュウリが手に入らなくて、「八百屋さんなら」と行ってみたのがきっかけです。てっきり八百屋さんだと思っていたら、鰹節などの出汁の専門店だったわけですが。

そこでまぐろ節のほうが生臭さがないなどの情報をもらい、離乳食の出汁の味付けにまぐろ節を使ってみたこともありました。季節の野菜や果物も置かれているので、スーパーだったらわからない情報がもらえて、通うのが楽しいです(富士吉田市に越してくる前は八百屋さんで買い物するなんてことはなかったですから)。

生まれ育った岡山県以外に、兵庫県西宮市、岐阜県岐阜市、京都府左京区、東京都杉並区など点々と住んできましたが、富士吉田市の街の規模感はすごくおもしろいなと感じています。

ユニクロやしまむら、家電量販店、ホームセンターやスタバなんかがずらっと揃う大きな道路がありつつも、昔ながらの小売店が商店街を形成している道もあります。商店街や個人商店が元気なので、どこで買うかの選択肢の幅を広くもてます。

移住して2年くらいは、情報を知らなさ過ぎて、やりたいことやほしいものが街とつながらず「都会と違ってなんでもすぐ手に入らないから」と不便さを感じておりました。しかし、よくよく調べたり地元の人に聞いてみたりすると、いろんな商店があることに気づいたのです。

今の私の生活は、以下のように成り立っています。

手芸品は〈にった〉さん

パンは〈四つ角や〉さん

お茶や挽きたてコーヒーは〈春木屋〉さん

文房具はamazonより早い〈オオハラ〉さん

おしゃれ雑貨は〈ロンタン〉さん

育児用品は〈まるさくたなべ〉さん

鋏とぎは〈五味良平刃物店〉さん

難しそうなクリーニングは〈萱沼〉さん

網戸は〈明治屋〉さん

電気工事は〈羽田〉さん

車関連は〈トータルオートリュウ〉さん

梱包材は〈パッケージ館クボタ〉さん

本は〈ブックスカトー〉さん

DIY材料なら〈三井金物店〉さん

手土産やお祝いごとのお菓子は〈東京屋製菓〉さん

ケーキや食パンは〈チロル〉さん

…あとはお肉屋さんがありすぎて選べなくて未開拓なくらいでしょうか。

ネットもヘビーユーズするけど実物を見て買いたい、顔を知ってる人に頼みたいと思う私にとっては、非常にありがたい街です。

コロナで人ごみを避けるうえでも、近所に専門店が多数ある暮らしはとても豊かです。

北口本宮富士浅間神社の式で参列者にお渡しした紅白饅頭は、洋裁人マークの焼き印をつくって〈東京屋製菓〉さんに依頼しました

選択肢の幅がほどよくある富士吉田市で、どんな家庭を築いていくか、どんな子育てをしていくか、これからも街の人々に見守っていただけたらと思います。

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原田 陽子

流しの洋裁人

1984年晴れの国岡山生まれ。武庫川女子大学生活環境学科卒業後、岐阜のアパレルメーカーの営業職に。「服は機械で自動生産されると思っていた」を耳にしたことをきっかけに、全国各地へミシンや裁縫道具を持参し、その場にいる人を巻き込みながら洋裁の光景をつくる活動を、2014年9月から開始。現在、山梨県富士吉田市にベースキャンプを構え、全国へ流している。洋裁という行為を媒介に、人や場、文化の廻船的役割を担うことを目指している。

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