FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

原田 陽子

2021.09.15

流しの洋裁人の「流れるママ日記」 07

さてさて、今月の流しの洋裁人は?!

書きたいネタが山盛りで、とんでもなく濃すぎる1か月で、まるで師走のように過ぎていきました。

まずは、5月にも書いた街のお茶屋〈春木屋富士吉田店〉さんのウィンドウのこと。
6月7月のウィンドウ及び店内では、地域の織物である「郡内織物」を使った傘屋さんを紹介しておりました。
8月になり、流しの洋裁人の服を本格的におかせてもらうことになりました。

この取り組みは、空き店舗活用・街の活性化のひとつです。

なぜなら、11月から5月は人形屋さんとして、6月から11月は街の一等地にあるにもかかわらず、閉め切られていたのですから。今後、6月から11月は流しの洋裁人がジャックして、地域の織物のPRの場となります。

実はこの取り組みは、春木屋のおかみさんが長年取り組みたいことでもありました。

「観光客が訪れて足を止めて名物のソフトクリームを食べる。そんな時にここで地元の織物を紹介したい」

「取り組みたいけど、機屋さんをまわったり織物の勉強に手が回らない」

そんな想いから待ち望んでいたようです。

8月に入り、〈山梨日日新聞〉さんに取り上げていただいたこともあり、今まで最初の一歩を踏み出す勇気のなかった方々から、「気にはなってたんだけど、新聞見て行こうと思ったのよ」「いつもウィンドウが変わるのを楽しみにしてるの」そんな声を頂きました。

おかみさんと私もこんな声に俄然やる気を出し始めました。今後ともお互いに無理なく、街の賑わいを創出していけたらなと考えています。

次に火祭り。

吉田の名物、日本三大奇祭である『吉田の火祭り』ですが、コロナ渦の影響で「観光には来ないでください、またコロナ終息の際にはぜひ観に来てね」令が発動されました。ベースキャンプから自宅への帰り道が交通規制にかかったので、これついでにと徒歩で息子と観てきました。

例年とは別の祭りの様でした。屋台も一切なく、富士山がすっとそびえたって、見えるのは松明の光のみ。これはこれでとても幻想的なお祭りでした。

そして…火祭りが終わると訪れる吉田の冬。昨年の今頃はまだまだ半袖でしたが、このブログを書いている本日は、長袖にさらに羽織をきているほど冷え込み、富士山は初冠雪となりました。なんだか今年は2018年くらいに冷えて、雪がどっさり来るのではないかと今から恐怖でいっぱいです。

最後に保活です!!!

8月になり令和4年度の保育園入学を希望する親子にむけての園見学や説明会が始まりました。毎週のように一つひとつの園を訪ねて、どんな保育環境なのかを確かめています。「我が家のライフスタイルに合うのか」「息子が伸び伸びできるか」など、いろんな方向から眺めています。そしてまたひとつ勉強になったのが、保育料の算出にかかわる税制度。保育園の入園資料には、今までにみたことも聞いたこともない単語がずらり。英訳でもするかのように、一語一語を調べました。生んだばかりのお母さんって、ホルモンの影響でまともに字を読めず、文章を読んだり理解するのが困難(マザーズブレインというらしい)なので、こんなの読みこなした全国の母たちすごい! 税金や社会の制度についてはもはや義務教育で習っときたいと思った次第でした。

いよいよ流しがオンシーズンになりました。

来月は完成した移動洋裁車について書きたいと思います。

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原田 陽子

流しの洋裁人

1984年晴れの国岡山生まれ。武庫川女子大学生活環境学科卒業後、岐阜のアパレルメーカーの営業職に。「服は機械で自動生産されると思っていた」を耳にしたことをきっかけに、全国各地へミシンや裁縫道具を持参し、その場にいる人を巻き込みながら洋裁の光景をつくる活動を、2014年9月から開始。現在、山梨県富士吉田市にベースキャンプを構え、全国へ流している。洋裁という行為を媒介に、人や場、文化の廻船的役割を担うことを目指している。

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