コラム「ふじよしだ移住のいろは」では、移住希望の方にむけて、住んでいないと分からない移住する前に知っておきたい富士吉田市のくらしのあれこれを紹介していきます。
“こんな仕事、あります”
こんにちは! 〈you FUJIYOSHIDA〉編集室の渡邊麗桜奈です。
今回は、ふじよしだ移住の際に大きく関係する「仕事」について〈富士吉田市商工会議所〉と〈富士吉田市役所商工振興課〉にインタビューをしてきました!
「富士吉田市にはどんな仕事がありますか?」というご相談をいただくことが年々増えてきており、うれしいかぎりです。
さておき、移住において仕事は非常に重要なポイント。富士吉田市にはどのような仕事があるのかをご紹介します!
目次
・富士吉田市は、第二次、第三次産業がさかんな街
– 製造業
– 繊維工業
– 建築業
– 飲食業
– 福祉業
– 観光業
富士吉田市は、第二次、第三次産業がさかんな街
現在の富士吉田市内の主な産業として、製造業・建設業・観光業・飲食業・福祉業が挙げられます。
●製造業
富士吉田市で仕事を探す際、まず候補に上がるのが工場での仕事でしょう。富士山から湧き出る豊かな水資源を求めて、多くの食品・飲料の工場がここ富士吉田市に集まっています。飲料のミネラルウォーター工場は特に多く、富士吉田市で汲み上げられた湧き水が全国へと送られていきます。また水の他にも、周辺に広い土地があることや、中央自動車道が市内を通っており都心からのアクセスが良いことなど、工場を建てるには条件の良い立地となっており、工業製品の製造も行われています。大企業の本社や工場が市内にあり、周辺の工場でも電子部品など様々な製品の製造が行われています。
●繊維工業
富士吉田市は1000年来の織物文化が根付いている街です。甲斐絹(かいき)と呼ばれる郡内産地で織られた服の裏地をはじめ、ストールやベッドシーツ、ネクタイや傘、お守りに使われる生地が今でも作られています。郡内織物の歴史については、『山梨ハタオリ産地の歴史』 をご覧ください!https://hatajirushi.jp/history
●建築業
2013年の富士山世界自然遺産登録をきっかけに、山梨県の観光入込客数は前年よりも34万人、観光消費額は283億円増え、その数はコロナ前の2019年まで伸び続け、富士山を中心とした富士東部圏域の観光客数が1781万人に上りました。口コミが口コミを呼んだのでしょうか。本町通りでの写真がInstagramでバズったことや、五重塔と桜を一度に眺められることで一躍有名になった「新倉山浅間神社」など、県外来訪者が観光名所の写真やレビューを発信したことをきっかけに観光客が爆発的に増加しました。富士五湖のみでなく、富士吉田市の観光地化が進んでいることから、ゲストハウスやホステル、ホテルの建設が進んでいます。また、リモートワークやサードプレイスの拠点として富士吉田市に住まいを探す人が増えているため、建築業のニーズは脈々たるものです。
●飲食業
富士吉田市は、富士山や富士五湖、〈富士急ハイランド〉などのポピュラーな観光スポットへのアクセスがよいこと、ハタオリ産業に励む人たちが集う食文化の歴史が深いことから、飲食業もさかんです。
飲食業がさかんな理由としてひとつ、おもしろい文化があります。「無尽会(むじんかい)」と呼ばれるご飯会です。ご近所さんや友だち、親戚同士で定期的にお店に集まって食事会を開いたり、会のメンバーで定額を貯金し合って旅行に行ったり、助けが必要な人に貸したりする、近しい間柄での互助会みたいな仕組みです。「無尽会」の宴会利用があるため、大人数での予約を受け入れている飲食店も多くあるんですよ。
また、戦後に飛躍的に需要が高まった繊維産業の影響で、“機織り機をガチャっと1回動かせば1万円儲かる”なんて裕福な時代がありました。そんなガチャっと1万円儲かる=「ガチャマン時代」にさかえたのが「西裏(にしうら)」と呼ばれる繁華街です。現在も戦後バブル期の名残がある建物が並ぶ繁華街として、はしご酒をする人でにぎわっています。
●福祉業
高齢化率はすべての都道府県で上昇しています。富士吉田市は、高齢化率の全国平均と比べて1.5%高くなっています。これからその差は大きくなると予想され、2045年には5.3%になると予想されています(総務省 国勢調査及び国立社会保障)。高齢化が進む富士吉田市ですが、〈社会福祉協議会〉をはじめとした、高齢者や障がい者、寝たきり・痴呆・一人暮らし・虚弱等サポートが必要な方を支える体制が充実しています。また社会福祉士、ケアマネージャー、医療ソーシャルワーカー、障害者の職業指導員や生活支援員、ヘルパーやデイサービスのパートなどの求人がたくさん出ていますので福祉に従事している方は職場に困ることはありません!福祉業に関わりたい人、富士吉田市の仕事を探したい人は、こちら『Indeed』の求人情報をチェックしてみてください!
●観光業
2013年6月に富士山が世界文化遺産に登録され、「日本一の山がある街・富士吉田市」という認知度が上がったことで、富士山観光で訪れる人が増えました。また、富士吉田市は高いところで標高850mの高原都市のため、7月の平均気温は21℃と涼しく、避暑地として多くの観光客が訪れ、観光業の書き入れ時となります。また、リゾート地・富士五湖の隣接市であり、飲食業や宿泊業をなどを含む観光業がさかんです。
富士吉田市ならではの仕事
ハタオリの街
富士吉田市は、富士山の火山灰などによって作物を育てにくいことから、1000年以上前の平安時代から養蚕が行われてきました。そして明治時代以降より工業が発達し、手機織りから自動織機が使われるようになり、織物産業もよりさかんになりました。日本最高峰の山である富士山の伏流水にも恵まれ、織物用の糸を先に染める先染めの工程も重要な産業となっています。近年では織物業に強い興味を持ち、インターンや社員として織物産業を仕事にするために移住してくる方も増えています。インターンの募集プロジェクトがあるので、織物産業を深く学んでみたいという人はチェックしてみてください!
ハタオリマチインターンシッププログラム『ハタオリマチ ルーキーズ』
https://hatajirushi.jp/all/news/8277
富士山がある街
富士吉田市の南側には富士山が大きく鎮座しています。富士山の五合目までは、富士山駅から車で約1時間。富士山の北側の登山道「吉田ルート」は半数以上の登山客が利用し、下山したあとにシメで富士吉田市のローカルフード「吉田のうどん」を食べて帰るのがゴールデンルートだそう。吉田コースの登山道には多くの山小屋があり、登山シーズンの7月〜9月には、地元出身の人や遠方から来た人が毎日住み込みで働きます。日当制の山小屋がほとんどなので、夏休みが長くて体力がある大学生から人気の仕事。富士山がある街ならではの仕事ですね!