令和元年(2019年)の春から連載している「この街の主役は、わたしたちだ」。富士吉田市で店を営むローカルピープルにとって、ふじよしだ暮らしとはどのようなものかーー。地元出身の大学生が話を伺ってきました。
富士吉田連載「この街の主役は、わたしたちだ」
“街をつくるのは、人だ”
富士山の麓、雪どけの澄んだ水に恵まれて、機織りの街として栄えてきた山梨県富士吉田市。この街には、富士山0合目へと続く商店通りを中心に、人々の暮らしと営みが広がっています。富士山を目指す人々の羽を休める宿場として、機織りを営む人々の社交場として、あらゆる物語の交差が生まれてきたこの街では、今でもずっと、あらゆる出会いが生まれています。だけど、だからこそ、新しく引き継がれていく場もあれば、なくなってしまう場もあります。
そこで0555編集部は本連載を通して、この街で「場を営み続けてきた人たち」や「これから場を生み出していく人たち」を、いつまでも色褪せることのない街の記憶として記録し、新たな営みが生まれるきっかけを紡いでいくことにしました。この街に広がる「どこにでもありそうで特別な笑顔」は、これからもこの街をつくる唯一の主役です。みんなに会いに、富士吉田市に遊びにきませんか?
#008では、
富士吉田市で2年、地域起こし協力隊を経て、「新世界乾杯通り」で街のオアシス的イタリアンレストラン〈かぎしっぽ〉を営む高橋亮太さんが紹介されています。
「富士吉田市で2年、
新世界乾杯通りのオアシスでオーナーシェフ」
〈イタリアンレストラン かぎしっぽ〉のオーナーシェフを務める髙橋亮太さんは、埼玉県草加市出身。富士吉田市で自身のお店を構えるに至った理由は、イタリアン料理に欠かせない”美味しい水”を求めて全国をまわり、富士山麓の水の恵みに「これだ」と惚れ込んだことにあります。そして、富士吉田市の地域おこし協力隊になることを決意。2017年10月から2019年6月までの間、〈かぎしっぽ〉の前身〈まるさんかくしかく〉で働きながら、新メニューを考え、内装のDIYに取り組み、少しずつ〈かぎしっぽ〉を作り上げていきました。「料理をしていて一番愉しいのが、イタリアンだったんです。味付けのチョイスが無限大なんですよ」と晴れやかに語る髙橋さん。ヘルシー志向の若い女性、仕事終わりに酒を嗜むおじさん、ファミリーもみんな、旬の試食材をふんだんに使い、美味しい水で出来た料理を求めて、この新世界乾杯通りのオアシスにやってきます。
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人の歴史を知れば、その街が見えてくるかもしれません。
なお本連載のライターを務めるのは、都留文科大学の渡邊麗桜奈さん。
これまでに、〈ふじよしだ定住促進センター〉のインターンとして、
地域プロジェクトに携わりながら、写真撮影や企画運営を行い、
「この街の人のことを、地元を離れた友だちにも届けたい」
という想いで連載をスタートしました。
20代の目に映るこの街の魅力を、お届けしていきます。