2019年7月20日 FUJIHIMURO OPEN FACTORY
〈FUJIHIMURO〉は、この街で引き継がれる文化やこれから生まれていく出会いの始端として、あらゆる人の表現が交わる場を築いていきたいと考え、「ギャラリーやアーティスト・イン・レジデンス、ワークスペースを取り入れたアーティストサロン(お試し滞在施設)」をベースにしつつも、枠組みにとらわれない自由な表現が培われる機会を企画していきます。
この日、はじめてのお披露目となった〈FUJIHIMURO〉。
建築設計に携わった設計事務所〈O.F.D.A〉や〈東京理科大学〉〈武蔵野美術大学〉の学生をはじめ、
富士吉田市の機屋さんからデザイナーやフォトグラファー、この街に暮らして子育てを愉しむママさんたち、
2019年7月から富士吉田市下吉田の本町通り沿いにオープンした、南インドカレーのお店〈カリアムドゥ〉、
〈ふじよしだ定住促進センター〉の活動にインターンとして参加している〈都留文科大学〉の学生まで
あらゆる人が集う機会となりました。
この日の主な催しは、
建築設計事務所〈O.F.D.A〉や〈東京理科大学〉ならびに〈武蔵野美術大学〉の学生による建築設計に関するプレゼンテーション、
〈FUJIHIMURO〉の改修のプロセスを紹介するフォト・エキシビジョン、
隣接する〈ウブンドゥ保育園〉を会場に行ったヨガ教室、南インドカレー店〈カリアムドゥ〉によるケータリング、
さらには、〈FUJIHIMURO〉をスタートに、富士吉田市の機屋を巡る「オープンファクトリー」など。
飲食店やギャラリー、ゲストハウス、ライブハウスや劇場など、カテゴリーを決めて運営する場としてではなく、
あえてカテゴリーを決めずに、
この街に住む人たち、この場所を面白がる人たちの想像の源泉から、
あらゆる企画が生まれる「サロン的な空間」を目指す〈FUJIHIMURO〉では、
この日のように、あらゆる人の交差が生まれる機会を、これからもつくっていきたいと考えています。
「富士吉田にはなにもない」「なにかやりたいけど、やる場所がない」など、
日々を忙しく過ごすことで、忘れかけていた暮らしの愉しみを、実際にやってみる。
そんな一歩を歩み出すきっかけの場として、まずは、業種も世代も超えて、あらゆる想像の源泉が生まれる機会を、
この富士山の麓、富士吉田市の〈FUJIHIMURO〉から広げていきたい。
その想いは、富士山の恵みを受けて、かたちを自由に、
人々の暮らしに氷を届けてきた「元・製氷工場」である、この場所の歴史に敬意を払い、
新しいかたちで、この街に愛される場所として引き継いでいきたいという気持ちから。
「いつかどこかで、泉になる」
今日、明日、数年後、数十年後、
この場所での発見や想像が、いつか新しいアイデアの源泉となることを願って。
この日、ご来場いただきましたみなさま、誠にありがとうございました!
まだまだ始まったばかりの〈FUJIHIMURO〉は、
かたちを決めずに、ここで出会った人たちと、新しい何かを創造していきたいと考えています。
10年後、20年後、
ギャラリーで開いたワークショップをきっかけに、
アーティストを目指すようになった高校生が、世界で活躍するかもしれません。
小さな子どもを育てるお父さんやお母さんが、
子どもたちといっしょになって、休日を愉しむワークショップが始まるかもしれません。
そんな子どもたちが、この場所の思い出を記憶して、
大人になってから富士吉田で活躍するかもしれません。
映画の舞台やアーティストの創作の場にだって、なるかもしれません。
私たちといっしょに、富士山の麓、富士吉田市に、
あらゆる人の想像の源泉が生まれるきっかけをつくっていきませんか?
〈FUJIHIMURO〉の活動に参加していただける方を、常に募集しています。
ぜひ気軽にお声がけくださいね。