消えていく古い建物、かわりゆく自然…。そんなかつての記憶を、いつまでも後世に伝えていくものは何でしょうか?
風景を書き綴った文章。時代のメッセージを込めたアート。そして、ひとつには、写真ではないでしょうか。
旧・製氷工場をリノベーションし、新たなアイデアの源泉が生まれる場として開いた
アーティストサロン・ギャラリー〈FUJIHIMURO〉。
この場所から、
あらゆる人の表現が交わり、
子どもや子育てを愉しむ大人たちと、
これからの暮らしを語り合うきっかけをつくることを目指して、
今回は写真家の岡崎直哉さんがフォーカスした富士山の風景を中心に、
写真展を開催しています。
地方や下町の隅に残る昭和のレトロな街並み、東京タワー、富士山······。住んでいる私たちからすれば当たり前のように側にある、形のかわいらしさや色彩のやわらかさに注目し、独自の目線で“日本”を表現してきたグラフィックデザイナー・写真家の岡崎直哉さん。日本を代表するアイコンの中でも富士山は「ずっと追い続けているランドマーク」と公言するほど、大好きなモチーフ。特に山梨側からみた富士山をこよなく愛し、2009年に自主制作した写真集「カラートラベルガイド『富士』」では富士吉田市へ撮影に訪れ、風景を記録しています。
写真展のテーマは「ニュー」。昭和の高度経済成長期、人々は未来の暮らしを夢見てこの言葉をたくさん使っていたようです。展示では、岡崎さんが出会った懐かしい時代の“新しさ”を感じる風景が並びます。それは、どこか知らない街の遠い風景かもしれませんし、ここ富士吉田の見慣れた街の一角かもしれません。写真家がファインダー越しで見つけた街の魅力をぜひご覧ください。
▲会期中は岡崎直哉さんのポストカード(一枚216円)なども販売しています
▲家に飾る、デスクの横に並べてみる。そんな風に、風景を毎日のそばに添えてみては
会期 8月10日(土)〜9月8日(日)
場所 FUJIHIMURO
〒403-0009 富士吉田市富士見一丁目1-5
(ふじよしだ定住促進センター事務所横)
地図 https://goo.gl/maps/R6eGRShd8CfFGo8y8
時間 11:00-19:00
入館料 500円
休館日 火・水・木
在廊日 8/10、11 9/7、8
問い合わせ先
一般財団法人ふじよしだ定住促進センター
0555-73-9445