渡辺 紀子

2022.12.13

日々、富士吉田の高校生と。41「朝ごはん」

おはようございます!

早速ですが…皆さんは、朝ごはんを食べていますか?

3年前に富士吉田市が第二次食育推進計画で調査した結果、

富士吉田市は、5人に1人が朝ごはんを食べておらず、そのうち高校生は、4人に1人が食べていなかったそうです。

富士吉田市の高校生が、毎日朝ごはんを食べて、若いうちから「健康や正しい食生活」を意識してほしい!という富士吉田市の健康推進室の皆さんと取り組んでいた活動を紹介します。

始まりは、昨年度の4月。

その後、授業時間内を使って、生徒たちでアイデアを考え、高校生が朝ごはんを食べたくなる方法として市内の高校の授業にて、健康推進室のみなさんから朝ごはんの大切さと、高校生が朝ごはんを食べたくなる方法を考えてほしいと生徒に提案しました。


「海外の朝食を取り入れてみる」

「朝食レシピを作成してみる」

「朝専用の購買を作る」


などを提案しました。

どれも素敵なアイデアで、健康推進室の皆さんと相談し「高校生が提案してくれたアイデアをぜひ実現してみましょう!」とお声がけをいただき、〈高校生が食べたくなる朝食レシピ集〉を作ることにしました。

授業では、アイデア提案まで。


冊子を作るのは、有志で活動したいと集まってくれた(かえる舎に誘われた)生徒5名が取り組んでくれました。

最初に取り組んだのは、「朝ごはんに関するアンケート調査」でした。

高校の全生徒を対象に、


・朝ごはんを食べているか

・どんな朝ごはんを食べているか

・大事な人に作ってあげたい朝ごはんは何か などなど。

アンケートからわかったことは

・15分以内で食べ切る人が多い

・ご飯とパンを食べる人が多く、レシピが大体同じ。

などでした。

このことから、まずはパンとご飯に注目した朝食レシピを考え、実際に調理してみました。

コロナ禍のため、何度か調理日が延期になりましたが、無事に開催!

富士吉田市の健康推進室の皆さんはもちろん、

食生活改善推進委員会の皆さんのおかげで調理がサクサクに。

コロナになって、調理実習ができなかった生徒たちにとってもすごく貴重な機会となりました。

そして、実際に調理したものを正方形サイズのレシピにまとめて、生徒が所属するクラスで実際に配布して、アドバイスをもらいました。

アドバイスから、

「めっちゃかわいい!!これ使いたい!」

「納豆のアレンジレシピをもっと知りたい」

「フルーツ特集してほしい!」

などのアドバイスをもらい、生徒たちと改良を重ねました。

そして、2回目の調理&撮影を行いました。

ここからは、レシピ冊子のレイアウト・内容を考えました。

レシピの名前の文字を書いたり、

内容を考えたりしたり、

栄養士さんにインタビューしたり、

イラストレーターさんに説明してイラストをお願いしたり、

終わりの言葉の文字を書いたり、

再撮影したり、

原稿をチェックしたり、

そして、2022年11月についに完成!

冊子の名前は「morning cooking」

富士吉田市長さんへ、みんなでお届けにいきました。

市長さんからも、「とてもかわいいね!」と褒めていただき、生徒たちは大喜びでした。

これからは、市内の高校生全員に配布されます!

冊子をみた高校生が、一人でも朝ごはんを食べてくれたら嬉しいです。

この朝ごはん冊子は、2021年の春から作り始めて完成は、2022年の冬。

2年の長期プロジェクトで、コツコツ取り組んできた生徒の努力が朝ごはん冊子には詰まっています。

何より嬉しかったことは、この冊子を作ったみんなの喜びの声です。

「朝ごはんの冊子作ったからこそ、毎日食べるように意識してます!!」

「新聞に掲載してもらったら、歯医者さんで褒められました」

「お父さんの上司が新聞を切り取ってくれました!笑」

「みんなに、朝ごはん食べた?って聞き歩いてます!」

高校生の変化とその周りの嬉しい声がたくさん聞けて、私も大満足の活動でした。

ぜひ朝ごはんを食べてください〜!

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渡辺 紀子

特定非営利活動法人〈かえる舎〉スタッフ

出身地
山梨県南都留郡忍野村

プロフィール
2019年春に地元である富士吉田市の地域おこし協力隊に就任。小中高のキャリア教育や高校卒業後の自分らしい進路をみつけるプロジェクトを企画・運営。
2020年に協力隊の任期満了とともに事業マネジメントで携わってきた〈かえる舎〉のスタッフとして参画。

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