渡辺 紀子

2023.09.15

日々、富士吉田の高校生と。48「バスガールズ〜高速バスを織物で装飾〜」

少しずつ暑さも落ち着き、涼しい秋を感じる季節になりましたね。

私は寒がりなので半袖を着ることは年間5回もないのですが、今年はいつもより暑く…半袖を着る回数が増えたような気がします。

(富士吉田近郊の西湖で実施された花火大会。湖面に映る花火が綺麗…そして気持ちの良い涼しさ…(確か気温は25度あたり)それでも私は長袖でした…笑)


さて今日は、昨年度のかえる舎の取り組みを1つご紹介します。

以前もこちらのYouFUJIYOSHIDAにて紹介した「ハタオリ号」についてです。

2021年度は、市内を循環する「タウンスニーカー」というバスの中を装飾しました。

比較的可愛いサイズのバスの中を、この地域で作られた3種類の生地を使って、可愛くおしゃれに飾りつけしました。

あれから1年…!

実は2022年度から、「高速バスもぜひやってほしい」と多くの人からお声がけをいただき、『ハタオリ号・高速バスVer』として、活動が始まりました。

富士北麓地域と都内を結ぶ高速バスの運行は、多い時は片道30本以上。多くの観光客が乗車するため、市外の人に富士吉田の魅力を伝える絶好の機会です!(富士急バスの皆さん本当にありがとうございます!)

通常の高速バスの内装はこんな感じ…!

(装飾前の写真です。シンプルでかっこいい)

高速バスの1台分(富士吉田市のPRラッピングバス)の「ヘッドカバー」を織物で作らせていただきました。

まずは生地の選択。

富士吉田の織物の魅力が伝わり、摩擦などに耐えられる強さがある生地を生徒たちと選びます。

(光織物さんが学生コラボで作った生地…どの生地も可愛くてみんなお気に入り…)

今回は「わかりやすく富士吉田の文化を届けたい!」とのことで、光織物さんで作られている『吉田の火祭り』と『吉田のうどん』の2種類の柄を選びました。

生地が決まり次第、光織物さんに生地を織っていただき、ヘッドカバーのサイズに生地を切って縫製します。

みんなで集まって、生地を切って、切って

ひたすら縫って、縫って、縫って、

合計80枚のヘッドカバーを作成しました。

活動は2023年2月で、生徒たちは当時3年生だったので、卒業前の貴重な時間を使って活動をしてくれました。(免許取得や大学からの課題、卒業旅行などで忙しい中、地域のために活動してくれるみんなが本当に素敵♡)

(実際にヘッドカバーを張り替える様子。どの柄をどういう組み合わせにすると可愛いいか…みんなでワイワイ相談しながら張り替えました)

今回も制作したみんなと「お披露目会をやろう!」と決めて、お披露目会を実施しました。

(お披露目会の集合写真!ハタオリ号、みんなの頑張りが伝わるありがたい機会)

(お披露目会終了後の生徒インタビューの様子。メディアの数が多かった…!それに緊張しない生徒代表・ななみもすごい…尊敬です…)

(実際に完成したバス車内の様子)

(車内に合わせて掲示した資料。英語Verも作成!)

アイデアが提案された授業から早2年。

市内を走る循環バスから高速バスまで、本当に多くの人のご協力をいただきながら生徒のアイデアが実現できたこと、私にとっても楽しい&嬉しい時間でした。

若者の声を聞き、それを実現してくれる団体や会社が多くあるこの街は、優しい街だと改めて感じました…!

また今回の高速バス装飾は、バスのメンバーとの卒業制作のような時間で、ミシンを使った一大プロジェクト。生徒たちもすごく楽しそうに、富士吉田の織物に触れて活動しているのも印象的でした。

この『ハタオリ号・高速バスVer』は、2023年末まで運行予定です。

東京都内から富士吉田への交通手段には、ぜひ高速バスをお選びくださいね!

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渡辺 紀子

特定非営利活動法人〈かえる舎〉スタッフ

出身地
山梨県南都留郡忍野村

プロフィール
2019年春に地元である富士吉田市の地域おこし協力隊に就任。小中高のキャリア教育や高校卒業後の自分らしい進路をみつけるプロジェクトを企画・運営。
2020年に協力隊の任期満了とともに事業マネジメントで携わってきた〈かえる舎〉のスタッフとして参画。

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