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you FUJIYOSHIDA 編集室

2021.03.18

「ふじよしだ移住のいろは 」 住まい | じつはこの街、古民家といわれるような物件が少ないのです。

コラム「ふじよしだ移住のいろは」では、移住希望の方にむけて、住んでいないと分からない移住する前に知っておきたい富士吉田市のくらしのあれこれを紹介していきます。

“じつはこの街、古民家といわれるような物件が少ないのです”

 こんにちは! 〈you FUJIYOSHIDA〉編集室の渡邊麗桜奈です。
今回は山梨県富士吉田市で移住・定住のサポートをしている〈ふじよしだ定住促進センター〉の渡邉麗さんをインタビューして、ふじよしだ移住のリアルQ&Aコラムをお届け。
移住の窓口でよく聞かれること、空き家の特徴、ふじよしだ暮らしをスタートするにはなにから・どこから決めればいい? などにお答えしていきます。

山梨県富士吉田市への移住・定住をサポートしてきた〈ふじよしだ定住促進センター〉は、地域のプロジェクト企画、開業のサポート、お試し移住施設〈NERUTOCO〉の運営などを通して移住者相談にお応えしてきました。実際に、平成27年度から令和1年度までに〈ふじよしだ定住促進センター〉が移住サポートをした50組がふじよしだ移住を叶えました。ハーブ農園やゲストハウスを経営されている人、日本のトップトレイルランナーとして活躍されている人など、さまざまなスタイルでふじよしだ暮らしを送られています。
移住定住のサポートをしてきたなかで、移住を検討されている方々からとくによく聞かれる質問は、ずばり、「富士吉田市に古民家の物件はありますか?」です。

実のところ、富士吉田市の空き家物件は、“そんなに古くない”のです。

 移住の相談をされる方たちのなかには、「THE・田舎暮らし」を思い描いていらっしゃる方もいるようで、茅葺き屋根で白い漆喰の壁・大きな梁・囲炉裏なんかもあったりして…? と想像されてくる方も多くいます。しかし、富士吉田市にある多くの空き家物件は、高度経済成長期に建築された一般的住宅や空き店舗です。

富士吉田市の空き家物件を借りるまでのハードル
 

 「THE・田舎暮らし」な物件よりも、一般的な住宅や空き店舗が多い富士吉田市の空き家事情。さて、実際に空き家を借りた人・借りられなかった人・検討している人を比較して、どんなハードルがあるか、リアルに見ていきましょう。

◯検討している人
・すでに都市部に住まいがあり、富士吉田市で自然環境や富士山に近い生活を送りたい人
・自然と都市、両方へのアクセスの良さを求めている人

◯借りられなかった人
・思い描いていたより、田舎ではなかったという印象を受けた人
・家賃が思っていたほど安くないという印象を受けた人
・古い空き家物件の改築やリノベーション、DIYに手間や時間をかけるのが難しい人

◯実際に空き家を借りて、ふじよしだ移住を叶えた人
・“ほどよく田舎、ほどよく都会”という規模感が気に入った人
・手間や時間をかけて家づくりや改修を楽しめる人
・自分が良いと思った住まいを探している人

こうして見ると、「すぐに住み始めることができないこと」はハードルのひとつになっています。前の住人が住んでいた状態から、自分の住みやすいように手を加えたり整えたりするのは、時間がない人にとっては難点かもしれませんね。それでも、実際に借りた人が決意に踏み切った大きなきっかけは、やはり「空き家物件の種類がさまざまであること」でした。そう! リノベーションしながら、富士吉田市で歴史のある工務店や建築設計事務所と一緒に創作を楽しみながら、“自分だけの住まいを持つこと”は、ふじよしだ移住の大きな決め手・魅力になりそうですね。
ともすると、やはりこのバリエーションに富んだ空き家物件の魅力をお届けしたい!

富士吉田市内にある物件の特徴

 
さて「空き家物件の種類がさまざまである」がふじよしだ移住の魅力。移住を踏み切った人たちの第一の関心ごとはもれなく、「住まい」です。今後の生き方・毎日見る風景・そこから生まれる考え方を左右しますから、偶然の出会いを逃せません。実際に富士吉田市の空き家の特徴を見ていきましょう。

・トタンの壁面で赤い屋根の物件が多い

 江戸時代以前は、富士山噴火による溶岩流や火山灰土、そして寒さで作物があまり育たなかった寒冷地・富士吉田市(今では寒さが厳しい時期だと最低気温-6℃。およそ岩手県の年間の最低平均気温と同じくらいですね)。先人たちは、厳しい自然と闘いながら、水を求め、山野の産物を利用して暮らしを営んできました。 江戸時代になると溶岩に覆われた土地の開発が進み、富士吉田市域において江戸時代の村として成立していた八ヶ村(上暮地・小明見・大明見・下吉田・新倉・上吉田・松山・新屋)の山裾の村に集落や耕作地が広がっていきました。寒さの影響で作物があまり育たなかった地域は、日本各地でも同じような歴史を垣間見ることができますが、江戸時代初期より養蚕業が街の発展を下支えしていました。そのため、作物に富む地域に見られる「広い敷地・中庭付き・瓦屋根の豪華な日本家屋」とは対照的に、雪などで水分を含んだ瓦が凍って割れてしまわないように、寒さと雪に強いトタンが多く使われるようになりました。市内全体に経年劣化したトタンの家々がならんでいるため、「昭和の雰囲気を感じられる街」として多くの人が訪れるきっかけにもなっています。

・看板建築が多い

 かつて養蚕業で栄え、一流の美しい織物技術を求める世界各国からテキスタイル製作の依頼が絶えなかった富士吉田市。商いと暮らしが密接だった建物が多いことは、ひとつの特徴です。そのため、昭和の時代につくられた「ファサードが看板建築」という建物が街のあちらこちらに点在します。フォントや看板のデザインは、建築当時の賑わいを今に伝え、今も残る古さが一周して新しく感じられるといったところでしょうか。
なかには何度も増改築されている建築もあり、その見た目は、まるで古さを残した新しいパッチワークのよう。家の中で「ここは古いな、でもここは比較的新しいな」などと年代を追っていくことができる。古さを自分なりに“Re:inovation”しながら住むことで、建築の歴史を更新できる。かつて面影や情景を引き継ぐことで、唯一無二のマイホーム、自分らしい暮らしを築いていく。それが富士吉田市の建物の魅力のひとつでもあります。

・夏はエアコンなしでも暮らせる

 
 また、壁面もトタン造りの建築が多く、夏はエアコンなしで生活できるほど涼しいくらいです。一方で冬は3月まで氷点下が続き、昼夜の温度差が10°以上あり、壁が薄い建築では暖気が外に逃げてしまうという問題があります。そのため、暮らし手はリフォームしたり、石油ストーブやペレットストーブを使ったりと、寒冷地ならではの工夫を凝らしています。なお、年代によっては寒冷地仕様で建てられた空き家もあります。寒さに強い家であれば、インテリアや暖房機器の工夫だけで十分にあたたかさを保てます。建築を下見して、日当たりや寒冷地仕様の建物であるかどうかを確かめてみるのも大切な要素です。〈ふじよしだ定住促進センター〉では、寄せられた建築を紹介していますので、実際に足を運んで体感してみるのもおすすめです。


街歩きをして目をこらしてみると、建物に残る昭和のなごり、昔懐かしい看板など、あらゆるところにちいさな発見が見つかるのでおすすめです。

今回は富士吉田市内にある空き家の特徴をご紹介しました。

空き家の最新情報は、こちらで随時更新中!

ESTATE, You fujiyoshida webサイト
https://you-fujiyoshida.jp/diary/estate

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