「地域で暮らす」って、どんなことだろう?
実際に体験しないとなかなかわからない、移住とその後の生活のこと。
富士吉田市に引っ越してきてそれぞれの暮らしを営む人々に、お話をお聞きしてみました。
三番目に伺ったのは、ご夫婦と三人のお子さんと暮らす、濱田さんご一家です。
濱田家の、とある夏の一日
いつも笑顔とはしゃぎ声が絶えない濱田家の大黒柱である一登志さんは、富士吉田市にもともと縁があったわけではなく、埼玉県の草加市生まれ。ですが、この地域を地元のように思い愛する一人です。 リハビリのスペシャリストである作業療法士を目指して福井県の学校に通った後、山梨県笛吹市の石和にある病院に就職。富士吉田市に住み始める転機はその数年後、奥様と出会ったことがきっかけでした。
「結婚と同時に妻の実家がある富士吉田市に引っ越してきました。その後、自宅にも近い富士河口湖町の病院へ転職することとなりました。」
一方、奥様の美恵子さんは富士吉田市生まれ。就職を機に地元にU ターンしてきました。
「最初は私の実家に暮らしていて、そのあと長女が生まれた頃に近くに家を建てました。歩いてすぐのところなので、しょっちゅう行き来していますけどね。よく畑の面倒を見てもらっています(笑)。」
「やっぱり、両親の近くにいられるのは、子供にとっても良いですし安心できます。主人ともこうやってみんなで仲良くできるのが何よりありがたいことですね。」
お子さんたちだけで、朝からおじいちゃん・おばあちゃんのところに遊びにいくこともあるのだとか。 そして、家の周りが落ち着いた住宅街で、同世代の親や子供がたくさん住んでいることも安心のポイント。
「近所に同い年の子が居たり、うちと同じ三兄弟が居たりして、ちょっと外に出てはよく一緒に遊んでいます。 幼稚園のバスが毎朝迎えにくるんですが、家の前がバス停みたいになっていて、みんなが集合するんです(笑)。 親同士が知り合いで、その子供たちで仲良く遊ぶことも多いですね。」
街と人の温かさ、そして気候や自然の豊かさも暮らしやすさにつながっているといいます。
「ショッピングセンターなどに買い物に行くこともありますが、子供と出かけるのは野外が多いですね!パインズパークや恩賜林庭園など、広くて環境のいいところがたくさんあるので。晴れていたら、外に行かないともったいない!って思っちゃいます。」
「東京や埼玉では夏は暑すぎて出かけるのも大変だけど、富士吉田は本当に過ごしやすいですよね。」
様々な面で、住みやすさ、子育てのしやすい環境を感じられているのですね。
「市内循環のバスの範囲がもっと広くなればいいなと思うことはありますけど・・・。車で出かけるには、東京方面にも静岡方面にも行きやすいので、不便は感じないです。 今年は家族で初めて海に行こうと思ってるんですよ!次男に、海見たことある?って聞いたら、テレビの中で! なんて言うから(笑)。みんなで楽しみに予定を立てています。」
心地良い風と木の香りが感じられるリビングの中、お話を聞いている間もずっと元気いっぱいの子供たち。兄弟仲良く遊んでいる姿がとてもキラキラして見えます。
「僕はもともと一人っ子だったのもあって、こういうにぎやかな家があることがとても幸せですね。帰る場所をつくってくれてありがとうって、思っています。」
ちょっと照れながらそう語ってくれた一登志さんと、そっくりのはじけるような笑顔が並ぶ、とても温かいおうちでした。