FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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坂本 美紗希

2020.07.14

ハタオリマチのダイアリー03「ろうけつ染め体験」

こんにちは。

現在、8月上旬に〈富士吉田市立図書館〉で開催する公開制作に向けて、〈FUJIHIMURO〉のアトリエで試作をしています。

大学時代、主に使っていた染色技法の1つが臈纈(ろうけつ)染めでした。

染色用の蝋を溶かして、それを筆や刷毛で生地に描き、描いたところは蝋が浸透して

硬まるので、後から染料をのせてもその部分は染まらず模様が残る、といった技法です。

今日は試作をしながら、協力隊の片岡さん森口さんにろうけつ染め体験をしてもらいました。

約4mのシルクオーガンジーを染めているところ

専用ポットで蝋を溶かします
溶けた蝋を筆に沁み込ませ、生地に模様を描いて行く片岡さん
蝋はすぐ冷えて固まってしまうので、素早く描いていきます

1層目の蝋を置き終わり、青の染料で生地1面を染めた森口さん。白く模様が残っているのが蝋を置いたところです

蝋で模様を描く→染料で染める→乾かす→蝋で模様を描く…を繰り返して染めていきます。何層も何層も重ねていくうち、奥行きのある画面に仕上がっていきます

固まった蝋をアイロンで溶かし、新聞紙などで沁み込ませながら蝋を落としていきます

蝋を取り除いた生地がこちら!これをあとは蒸し器で蒸して洗えば完成です!

二人ともはじめてのろうけつ染め体験でしたが、楽しんでくれたようで何よりです。

できあがった生地は、ハンカチにしたり、ヘアバンドにしたり、お弁当包みにしたりと

様々な使い方ができるので、二人がどんな使い方をするのか楽しみです。

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坂本 美紗希

富士吉田市繊維産業活性化地域おこし協力隊 / テキスタイルアーティスト

武蔵野美術大学・工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業後、同大学の助手として勤務しながら、ろうけつ染めなどの染色技法を用いたアート作品で、ホテルや病院などのインテリアのスタイリングに携わる。
2020年8月に地域おこし協力隊として富士吉田市に移住。産地の生地をアート作品やインテリアとして落とし込み、図書館や市役所などの空間を色彩表現で刷新し、生地の魅力を発信する活動を行っている。2021年に富士吉田市をはなれ都心で活動をスタート。

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