FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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片岡 美央

2020.09.11

デザインやバンドの雑談07 夏の休み

8月、夏の3連休。

クーラーのないアパートは限界の暑さで、

朝からアイスを3本も食べてしまった。

「休みの日は何してるの?」 とよく聞かれるけど

富士吉田市らしい休日の過ごし方はほとんどしてない。

外には自然がいっぱいあるし、外で遊ぶ方が健全なんだろうけどな。

何にもする気力がおきなくて、本棚を整理してたら、

オレンジのペンで“pool side days”と書かれたDVD-Rを見つけて、

レコーダーに入れてみた。

いつの映画だろう。

海辺の別荘に向かう車の中。

母親の恋人に「お前は3点だ」と言われて、イヤフォンで耳をふさぐ。

さえない男の子・ダンカンの最悪の夏休みがはじまった。

シチュエーションは夏の定番青春映画という感じだったけど、

それが退屈な夏にはちょうどいい気分だった。

ダンカンはウォーターパークでアルバイトをはじめて、

そこで働く人たちのジョークばかりの自由な温かさに出会い、

少しづつ変わっていく。

(そうだよなー。10代に出会う大人の影響力って友だちや家族よりも重要だよな。ふむふむ…)

そして、ラストシーン。

急に帰らなくちゃいけなくなってしまった車内から見つめるウォーターパーク。

ガソリンスタンドで給油中に、「やっぱり、さようならを言わなくちゃ!」と

車から飛び出し、ウォーターパークに駆け込むダンカン。

(うわあー。こういうのすぐにぐっと来てしまう…良い映画じゃないか…)

画面から溢れるオレンジがかった夏の日差しにすっかりやられて、

もう1本アイスを食べながら、パソコンを開いた。

マウントビューのアパートの窓から見える雲にも、オレンジが混ざってる。

富士急行の走る音。今日も遅い。

誰かに話すほどでもない富士吉田の休日。

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片岡 美央

富士吉田市地域おこし協力隊 / 〈IIYU TEXTILE〉デザイナー
FUJIYOSHIDA PR WORKS〈GOOD OLD MARKET〉代表

東京造形大学・大学院でテキスタイルデザインを専攻し、主にプリントテキスタイルの製作活動を行う。その傍ら、音楽ユニットやケータリングユニットなど幅広いジャンルの活動を行う。大学院在学中に参加した「富士山テキスタイルプロジェクト」がきっかけで富士吉田市に訪れ、卒業とともに2019年春から地域おこし協力隊として移住。デザイン・音楽・アートの経験を生かした様々な創作活動を通して、地域の魅力発信を行なっている。

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