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2019.11.16

富士吉田連載「この街の主役は、わたしたちだ」#007

令和元年(2019年)の春から連載している「この街の主役は、わたしたちだ」。富士吉田市で店を営むローカルピープルにとって、ふじよしだ暮らしとはどのようなものかーー。地元出身の大学生が話を伺ってきました。



富士吉田連載「この街の主役は、わたしたちだ」



“街をつくるのは、人だ”


富士山の麓、雪どけの澄んだ水に恵まれて、機織りの街として栄えてきた山梨県富士吉田市。この街には、富士山0合目へと続く商店通りを中心に、人々の暮らしと営みが広がっています。富士山を目指す人々の羽を休める宿場として、機織りを営む人々の社交場として、あらゆる物語の交差が生まれてきたこの街では、今でもずっと、あらゆる出会いが生まれています。だけど、だからこそ、新しく引き継がれていく場もあれば、なくなってしまう場もあります。

そこで0555編集部は本連載を通して、この街で「場を営み続けてきた人たち」や「これから場を生み出していく人たち」を、いつまでも色褪せることのない街の記憶として記録し、新たな営みが生まれるきっかけを紡いでいくことにしました。この街に広がる「どこにでもありそうで特別な笑顔」は、これからもこの街をつくる唯一の主役です。みんなに会いに、富士吉田市に遊びにきませんか?

#007では、
富士吉田市でおよそ21年にわたり焼き鳥屋〈びんど〉を営んできた天野賀世さんが紹介されています。

「富士吉田市で21年、

二人三脚で酒と食」

「焼き鳥担当は主人で、一品料理と広報担当があたし。ね、“びんどマスター”(笑)」とハツラツとした夫婦の談笑に、常連さんの笑いも有頂天になる焼き鳥屋〈びんど〉。天野賀世さんは、旦那さんと二人三脚で、10年以上に渡り、このお店を切り盛りしてきました。

賀世さんが旦那さんと一緒にお店を営むようになったのは、1998年のこと。富士見バイパス付近で飲食店〈びんど〉として開業し、10年後には「お酒と談笑が広がる毎日を実家近くで送りたくて」と、月江寺大門商店街に店を移転することにしました。一番のきっかけをくれたのは、月江寺大門商店街の老舗レストラン〈M-2〉のマスター。空き店舗を紹介してくれて、木を基調とした内装の施工にも、日曜大工好きのマスター自らが、腕をふるってくれました。そんなマスターの面影を思い浮かべながら、常連がこよなく愛する秘伝のタレを仕込む賀世さんはつぶやきます。

「今のあたしの夢は、子どもたちがこの街を離れても、また戻ってこれる居場所を残しておくこと。〈M-2〉のマスターがあたしたちにそうしてくれたように。嬉しいことに、うちの子供3人とも料理が好きで。みんながこの街でやりたいことを仕事にしてくれたら、こんなに嬉しいことはないわね」

そんな想いを胸にお店に立ち続ける賀世さんと旦那さん。二人を見守るように、〈M-2〉のマスターが手がけてくれた組子窓からもれる灯りが、今日も月江寺大門商店街のにぎわいを彩ります。”

人の歴史を知れば、その街が見えてくるかもしれません。

なお本連載のライターを務めるのは、都留文科大学の渡邊麗桜奈さん。
これまでに、〈ふじよしだ定住促進センター〉のインターンとして、
地域プロジェクトに携わりながら、写真撮影や企画運営を行い、
「この街の人のことを、地元を離れた友だちにも届けたい」
という想いで連載をスタートしました。

20代の目に映るこの街の魅力を、お届けしていきます。

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