FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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you FUJIYOSHIDA 編集室

2022.09.29

富士吉田移住のリアルライフ File.4

「富士吉田市に移住した人は、実際どんな暮らしをしているの?」

「富士吉田移住のリアルライフ」では、富士吉田市へ移住し、仕事・遊び・創作・自然派ライフを楽しむ人たちへの実録インタビューを連載していきます。

File.4
上田潤さん Jun Ueda

PROFILE
山梨県南アルプス市出身。大学進学を機に上京し、数社のジョブホップを経て2020年10月に地域おこし協力隊着任。地域福祉をテーマに、高齢者の生活支援〈じばサポ〉、高齢者との日常を綴るインスタマガジン〈しわじわ〉、自宅を地域へ開放した〈ソーシャルハウス宝島〉の3事業を運営。








数字や成果を追う仕事よりも世の中に貢献できる仕事を

Q. 移住のきっかけは何ですか︖

2020年10月に富士吉田市 地域おこし協力隊に着任し、富士吉田市へ来ました。

Q. 地域おこし協力隊に着任する前の生活やお仕事について教えてください。

数社のジョブホップの後、山中湖のキャンプ場兼研修施設で働いていましたが、コロナウイルス感染拡大の影響で年内の予約が全てキャンセルになってしまったんです。幸い給料はもらえていましたが、利用者がいないのでひたすら焚き火をする日々でした。メディアでも暗いニュースばかり見る中で、「数字や成果を追う仕事よりも、なにか世の中に貢献できるような仕事をしたい」と考えるようになりました。

Q. 地域おこし協力隊に応募したきっかけは何ですか?

働いていたキャンプ場で〈特定非営利活動法人かえる舎〉(※1)主催の『RESET』(※2)というイベントがあり、僕もリセットボタンを経験した大人として話をさせていただきました。
〈かえる舎〉や〈ふじよしだ定住促進センター〉の運営メンバーは僕と同年代ですが、「自分たちの住んでいる場所を楽しくしよう」と活動している姿に刺激を受け、僕も参加したいと思いました。そのイベント当日に富士吉田市の地域おこし協力隊募集のことを知り、すぐに応募しました(笑)

Q. 地域おこし協力隊のことは応募前から知っていましたか?

地域おこし協力隊という制度があるということは知っていました。また、岡山の地方創生系ベンチャー企業にいたこともあったので、地方創生にも馴染みがありました。

Q. 上田さんが考える地方創生の魅力を教えてください。

”ないものを創っていく”という地方独特の楽しさが、東京のようなモノとサービスに溢れている世界と真逆でいいなと思っています。
地方の人達、特に親世代以上になると、自分の住んでいる地域に対して、一種の「諦め」のような感情を持ってしまっているように感じることがあります。「田舎だからしょうがないよね」「東京はいいよね」みたいな。でも、モノやサービスで溢れた社会に段々人は飽きてきて、すでに若者たちは終身雇用で働くことに魅力を感じていないと思うんですよ。そうなると、今後は“新しいモノを創ることができる環境”に人が流れてくると思っています。開拓していく楽しさが、地方には無限にある。

インタビューの様子








いくつになっても生き生きと楽しく暮らせるまちへ

Q. 地域おこし協力隊としてどのような活動をされていますか?

地域福祉をテーマに、高齢者の生活支援〈じばサポ〉、高齢者との日常を綴るインスタマガジン〈しわじわ〉、自宅を地域へ開放した〈ソーシャルハウス宝島〉の3事業を運営しています。

Q. 活動のきっかけを教えてください

地域おこし協力隊に着任して市内のさまざまなスポットを巡っているときに、介護予防施設で数十人のおじいちゃん・おばあちゃんに生活にまつわるインタビューをしたことがあります。そこで出てきたのは、「やることがなくて暇」「病気やお金の不安がある」「家族に迷惑かけたくない」とネガティブな発言ばかりだったんです。
「なん十年も頑張って生きてきた人の行き着く先に“明るい未来がない”というのはさみしい世の中だ」と思い、地域福祉に目を向け、高齢者向けの生活支援活動〈じばサポ〉を始めました。

Q. 〈ソーシャルハウス宝島〉を始めようと思ったきっかけは何ですか?

〈じばサポ〉の活動を進めていくなかで、新たな問題に気づきました。それは、現状の支援という枠組みが持続可能じゃないこと。例えば、介護認定を受けている1名の高齢者に対して、医師・薬剤師・看護師・介護士・ケアマネジャー・家族などが関わり、支援をすることによってその人の生活が成り立っています。それだけの人が関わっていても、それでも日常生活で困ることがあり〈じばサポ〉へ相談が来るんです。この事例でいうと、1人に対して僕を含めて10人弱名がサポートとして関わっている。この体制は持続可能ではないですよね。
この社会問題を解決するためには、“高齢者がいかに支援が不要な状態でどれだけ元気でいられるか”が重要だと考えています。いわゆる健康寿命を長くしないと、社会は崩壊してしまうのではという危惧があります。そこで、元気な高齢者の方達が活動できる場所をつくりたいと思い立ったことが〈ソーシャルハウス宝島〉の成り立ちです。みんなが生き生きと楽しく暮らすまちをつくるために、これから必要になってくる仕組みだと考えています。








〈宝島〉はみんなのセカンドホーム

Q. 〈ソーシャルハウス宝島〉に来る人たちはどのように過ごしていますか?

気軽に来てもらって寛いだり、話したり、みんなでご飯を作ったりして一緒に過ごしています。別に特別なことはしていないです。
僕は自宅を地域に開く形で〈ソーシャルハウス宝島〉をやっていて、生活の中に登場人物が増えてくると暮らしが豊かになってくるという実感があります。みんなで過ごすことはシンプルに楽しく、居心地が良くて、心強い。
現代の家族の形は血縁関係に縛られてしまっているように感じることがあります。生活の困りごとは、”自分や自分の家族だけでなんとかしないといけない”という感覚が浸透してしまっている。もっとみんなで頼り合い、支え合えればいいんですよ。いろんな生きづらさを自分だけ、家族だけで悩むんじゃなくて、みんなにシェアしてリラックスできる場所、いわば “みんなの第二の家”みたいな場を目指しています。
ここには血縁だけに囚われない家族のカタチがあります。人それぞれ、様々な生きづらさを抱えながら、必死に生きています。変化が激しく暮らしが不安定になりがちな現代だからこそ、もうひとつ、「ただいま」と帰ってこれる場所があってもいいと思っています。









高齢者も働くことで社会に参加したい

Q. 今後チャレンジしたいことはありますか?

チャレンジしたいことの一つとして、高齢者が稼げる仕組みを作りたいです。
宝島にくるおばあちゃんたちは「暇なのにやることがない」とよく言っています。そして、「何かやりたい」と。せっかく時間も熱量もある人たちに仕事がないのはそもそももったいないですし、何よりやることがあると高齢者もずっと健康でいられます。人生100年時代は、“高齢者が稼げる世の中になるかどうか”にかかっているとさえ思います。高齢者の知恵や経験を活かす働き方が増えればいいですね。

Q. 既に始めていることはありますか?

仕組みづくりにつながる動きを始めています。例えば、地元の企業さんに〈宝島〉の方々のお話をしたら、おじいちゃんおばあちゃんでもできそうな内職の仕事をいただくことができました。〈宝島〉に帰って「みんなで稼ごう」と言ったらみんな大盛り上がりで(笑) 他にも、地元の女子サッカーチームとの連携の話なんかもあります。
超高齢化社会において、“他者とのつながりが多いことが健康に最も良い影響を与えること”が、近年の研究で分かってきています、「仕事がある=他者と関わり続ける=健康でいられる」という認識がだんだん浸透してくるといいなと思います。高齢者がいつまでも、明るくいきいきと働いて暮らしているまちって最高じゃないですか?





※1…小中学生、高校生、卒業生を対象に、地域教育のプログラムを構築・実施している団体です。

※2…富士吉田市内の働き始めた若者たちに対して、仕事や生活の悩みを話し合う場を提供し、同年代で繋がることを目的としたトークイベント。「人生に迷った時はゲームのようにRESETボタンを押してもいい。一旦みんなで話し合おうよ」がコンセプト。

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