FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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you FUJIYOSHIDA 編集室

2023.01.26

富士吉田の街と人に馴染んだデザインが生まれるまで @GOOD OLD MARKET

皆さんこんにちは!you FUJIYOSHIDA編集室です!

寒さが日に日に厳しくなる富士吉田市ですが、昨年(2022年)11月よりコツコツと「地元ライター講座」を開催しておりました!

1月も終わりにさしかかり、寒さのピークを迎えるのと並行しながら講座も集大成を迎え、受講生執筆による記事が完成いたしました。

本日から毎日1記事ずつ掲載していきますのでどうぞお楽しみください。

※本記事は、You FUJIYOSHIDAを運営するふじよしだ定住促進センターが主催する「地元ライター講座」に参加した富士吉田市民のみなさんが執筆した記事になります。

ふと目にする看板やポスター、チラシ、パッケージ…。富士吉田には、思わず「楽しそう」と口に出してしまいそうなくらい、町を盛り上げてくれるデザインがたくさん。そしてそれが街と人に上手く馴染んでいるような、そんな不思議なデザインはどのように生まれるのでしょうか。

はじめまして。富士吉田のお隣、都留の大学に通う大学生の平井しず香です。現在は大学を休学中で富士吉田に通いながら、自分に出来る事を模索中です。在学中にデザインによる地域活性化に面白さを感じ、もっと知りたいなと思っていたところで丁度お話を伺える機会をいただき嬉しいです。なかなか身近には感じにくいデザインですが、富士吉田のユーモアに溢れて、柔らかい雰囲気を作り上げるデザイナーさんのことを少しでも知ってもらえたらと思います。

本町通りを進んでフコク生命の営業所の奥にある、白い壁の2階建ての蔵、「GOOD OLD MARKET」。このお店には、まさにワクワクさせられる商品がたくさん。今回は、「GOOD OLD MARKET」を運営されているオーナー兼デザイナーの片岡美央さんにお話を伺いました。

日常の中にある些細な変化を、身近にある生地の上で表現したい

小柄でとても柔らかい雰囲気の美央さん。そんな雰囲気があふれ出るようなお店の中で温かく迎え入れてくれました。女性的でも男性的でもない、また奇抜すぎたり可愛すぎたりもしない、バランスを意識したデザインで描かれた商品たちがずらりと並んでいます。

東京都中野区出身で、東京造形大学・大学院で生地にまつわるあらゆる事を学んできた美央さんは、当時から生地の上で自分の思いを表現したいと考えていたそう。

「生地を広げたときに、プリントの絵柄が “わっ” て出てくる感じがすごく好きだし、生地って人にずっと接しているものだから、凄く日常に身近なものなので、その生地に自分の思っている日常の中の輝きやドキドキすることを表現していました。」

大学時代から、日常ではなかなか気づきづらい小さな変化を、日常の身近にある生地の上で表現していたと話す美央さん。そのデザイン力はさらに磨かれ今の仕事に活きています。

地域おこし協力隊として、街の人を巻き込みながら富士山グッズを作成

美央さんは大学院を卒業後、富士吉田に移住し地域おこし協力隊に着任。しかし地域おこし自体に最初から関心があったわけではなく、何をしていいか分からなかったそう。そこで移住を決める際に出会った、地域おこし協力隊の先輩である赤松智志さん(合同会社OULO代表 / かえる舎副代 / ふじよしだ定住促進センター理事)の話を聞いて、自分が作ることを街の発信に繋げていけたらと考えました。

協力隊の活動の一つとして作った富士山Tシャツ。この開発における秘話を教えていただきました。

「商品を作った理由としては、街に富士山グッズってたくさんあったんですが、正直自分が着たいと思える富士山Tシャツがあまり無くて…。だったら、自分でかわいいTシャツを作ってやる!っていう反抗心でした。最初こそ反抗心でしたが、最近は自分が富士吉田に住んでるからこその気づきを記録して、皆に発信したいっていう思いがあって。なんだか、ちょっと学生の頃に戻るような気持ちですね。」

「そういう商品を作ったりするなかで、街の人に出会うきっかけがたくさんあるんですよ。例えば、 “飴を作りたい!” って相談したら、飴づくりのプロフェッショナルなおばちゃんたちを紹介してもらうとか。商品づくりをきっかけに色んな人に出会うことが出来たのが、自分では意識していませんでしたが、協力隊としても自然体で街に関わることが出来て、今振り返ると、協力隊として関わり始めたことはとても良かったかなと思っています。」

美央さんが今まで自分の内側から湧き出る思いで続けてきたことが、商品づくりをきっかけに街の「人」との出会いに繋がっていきました。

デザイナーとして、富士吉田の人の思いを形に

3年間の協力隊の活動のうち、2・3年目はコロナの影響でデザインの仕事を受けることが増えたとのこと。しかし「最初はデザインをやりたくなかった。」と美央さんからは意外な回答が。

「デザインに自信が無かったんですよ。お仕事として自分がデザインをすることが考えられなかったというか…。私は絵も上手くないんです。だからわざと下手に書いたり、紙を切りはりしてデザインを作ったり、工作的に作っていることが多いんです。」

苦手意識のあったデザインの仕事に美央さんが挑戦した理由には、またしても「人」が影響していました。

「富士吉田のエネルギッシュな人達から生まれてくるアイデアを形にしたいっていう思いが一番でした。ふるさと納税返礼品のフルーツを送るダンボールがあるんですが、これも当時の担当者の方が “ダンボールに柄があって届いたら最高じゃない?” と、とっても目を輝かせて言われるので、その思いを叶えてあげたいと思って描きました。富士吉田には本当にエネルギッシュな人が多くて、自分自身もこんな大人になりたいと思いながら仕事をしています。」

富士吉田に溢れるワクワクさせるデザインは、美央さんの語るエネルギッシュな人たちの思いが形になって出来たものでした。これからも新しいデザインが生まれて、それに引き込まれて新たな人が集まって来るかもしれません。

GOOD OLD MARKETのホームページはこちら↓

GOOD OLD MARKET (stores.jp)

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GOOD OLD MARKET(@goodoldmarket) • Instagram写真と動画

片岡美央さんのInstagramはこちら↓

https://www.instagram.com/mio_kataoka/

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