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2019.07.24

富士吉田連載「この街の主役は、わたしたちだ」#006

令和元年(2019年)の春から連載している「この街の主役は、わたしたちだ」。富士吉田市で店を営むローカルピープルにとって、ふじよしだ暮らしとはどのようなものかーー。地元出身の大学生が話を伺ってきました。



富士吉田連載「この街の主役は、わたしたちだ」



“街をつくるのは、人だ”


富士山の麓、雪どけの澄んだ水に恵まれて、機織りの街として栄えてきた山梨県富士吉田市。この街には、富士山0合目へと続く商店通りを中心に、人々の暮らしと営みが広がっています。富士山を目指す人々の羽を休める宿場として、機織りを営む人々の社交場として、あらゆる物語の交差が生まれてきたこの街では、今でもずっと、あらゆる出会いが生まれています。だけど、だからこそ、新しく引き継がれていく場もあれば、なくなってしまう場もあります。

そこで0555編集部は本連載を通して、この街で「場を営み続けてきた人たち」や「これから場を生み出していく人たち」を、いつまでも色褪せることのない街の記憶として記録し、新たな営みが生まれるきっかけを紡いでいくことにしました。この街に広がる「どこにでもありそうで特別な笑顔」は、これからもこの街をつくる唯一の主役です。みんなに会いに、富士吉田市に遊びにきませんか?

#007では、
富士吉田市でおよそ10年にわたり〈手打ち蕎麦  而今庵〉を営んできた久保田仁さんを紹介します。

「富士吉田で8年、

富士山の湧き水と山麓産の蕎麦粉で打つ蕎麦一筋。」

「水と蕎麦粉の相性で左右されるから、蕎麦づくりは毎日同じことがない。だから続けられるんだ」とにこやかにつぶやくのは、うどんの街・富士吉田市で異彩を放つ孤高の蕎麦屋〈而今庵(にこんあん)〉の久保田仁さん。蕎麦へのこだわりは?と聞いても、べつだん特別な理由はなく、とにかく好きだから。

蕎麦好きが高じて、久保田さんが自ら蕎麦屋を開いたのは、今から約15年前、河口湖近くの農村体験施設〈西湖いやしの里 根場〉でのこと。八百屋から転身、かねてからの夢だった蕎麦屋を歩み始めるに至りました。しかし久保田さんは、ある想いを募らせていきます。
 「観光客向けにたくさんの蕎麦をつくるのもいいけれど、自分がその日に打てる蕎麦を、打った分だけ届けたい。おいしい富士山の湧き水と山麓産の蕎麦粉を使って、きちんと」ーーー本当に好きな蕎麦だからこそ、当然に辿り着いたのは、そんな答えでした。そして実家を改修し、今の場所に〈而今庵〉をオープンさせたのが8年前。それから蕎麦好きこそが追求できる本当のおいしさと対峙し、蕎麦を打つ毎日を重ねています。
 そんな蕎麦との向き合い方は、禅の言葉で「今の一瞬を大切に」という意味をもつ〈而今〉の名の通り。旬の野菜の天ぷらや季節限定のメニューも揃えて、そのとき限りのおいしい一枚を届けています。

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人の歴史を知れば、その街が見えてくるかもしれません。

なお本連載のライターを務めるのは、都留文科大学の渡邊麗桜奈さん。
これまでに、〈ふじよしだ定住促進センター〉のインターンとして、
地域プロジェクトに携わりながら、写真撮影や企画運営を行い、
「この街の人のことを、地元を離れた友だちにも届けたい」
という想いで連載をスタートしました。

20代の目に映るこの街の魅力を、お届けしていきます。

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