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2021.11.24

地域おこし協力隊インタビュー#04 中川宏文

みなさんこんにちは。ふじよしだ定住促進センターの松浦です。

今回こちらの記事では前回に続き2022年度の地域おこし協力隊の募集につきまして、過去に地域おこし協力隊として富士吉田市で活動していた10名の方にインタビューをしました。

2022年度、富士吉田市の地域おこし協力隊として活動したい方の参考になれば嬉しいです。

4人目は地域おこし協力隊第二世代の中川宏文さんです。

中川さんは2016年から2018年まで地域おこし協力隊として活動され、協力隊終了後は、東京と富士吉田市を中心に2拠点居住、ダブルワークをしながら富士吉田市の建築設計活動やまちづくりに関わる企画案、構想作成などに取り組んでいます。

それでは、活動インタビューをどうぞご覧ください!

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松浦:
本日はよろしくお願いします。

中川さん:
よろしくお願いします。


松浦:
はじめに、中川さんの経歴を教えてください

中川さん:
長崎県長崎市出身です。
2012年熊本大学工学部建築学科卒業後、東京理科大学大学院・工学研究科建築学専攻に進学しました。2014年に大学を休学してオーストリアの設計事務所に半年間インターンシップに行きました。インターンシップ終了後は日本に帰ってきましたが、休学期間が1年間だったので残りの半年間は設計事務所でアルバイトをしていました。2016年に大学院を修了して今もお世話になっている坂牛卓教授が主宰する設計事務所〈O.F.D.A.〉に就職しました。それと同じタイミングで地域おこし協力隊の誘いを受けて東京と富士吉田市の二拠点居住&ダブルワークをすることになりました。

(オーストリアにインターンシップに行った際の写真)


松浦:
では次に協力隊になる前の活動について詳しく教えてください。

中川さん:
まず、富士吉田との関わりがどこからなのかということなんですが、オーストリアのインターンシップが終わり日本に戻ってきてアルバイトをしていた時に、富士吉田市で地域デザインコンペの募集をしていたんです。実際に建築物を作れるということもありそのコンペに後輩と一緒に応募することになりました。なので当時は、大学院の修士論文をやりながら地域デザインコンペの設計と改修を同時にしていました。そこから富士吉田市との関わりがはじまったんです。無事にそのコンペも通って実際に建物の改修も始まりました。改修する建物はもともと〈富士製氷工場〉という氷を作る工場でした。コンペ後、約1年程かかった改修工事も大学院終了と同時に完成し、そのまま富士吉田市の地域おこし協力隊の誘いを受け、活動をスタートさせるという流れですね。

(改修の様子)


松浦:
協力隊になる前にもインターンシップやアルバイトの経験を生かして建物設計などをしていたと思うのですが、協力隊中は具体的にどんな活動をしていたんですか?

中川さん:
協力隊中は主に富士吉田市内の空き家改修などの設計・デザインをしていました。
私の場合、協力隊中といっても既に東京で設計事務所に就職していて、設計事務所の仕事をしながら協力隊の活動をしていたので、東京と富士吉田の二拠点居住&ダブルワークということになるんですよね。


松浦:
東京と富士吉田の二拠点居住&ダブルワークをしながらの活動ということなのですが、
その中でも嬉しかったこと、印象的だったこと、大変だったことを教えてください。

中川さん:
そうですね、大変だったことはたくさんあるんですけれど。
特に、協力隊の仕事と自分の仕事の境目をどう設定するのかというのが難しかったです。
いただく仕事の中にも協力隊の仕事としてもらった仕事なのか、設計者としてもらった仕事なのかわからないことがあったりもしたので、そこの立ち位置を自分の中でどう設定するのかというのが大変でしたね。

嬉しかったことは、地元の職人さんや大人の方と仕事ができたことですね。
すごく勉強になったし、東京の事務所にいるだけではコミュニケーションが取れないような人たちと密になってものづくりをしていくことが、地方ならではの経験でしたね。

印象的だったことは、地元の方々が積極的に関わってくれることですかね。
近所の方が差し入れをくれたり、道具を貸してくれたり、暖かく見守ってくれて興味を持ってくれているのが肌で感じられてその場面というのがとても印象的でした。


松浦:
富士吉田市の方々はそういった活動にとても積極的に関わってくれますよね。
協力隊後の現在も東京と富士吉田市で設計の仕事を続けているということですが、今の自分の活動に関してどう思いますか?

中川さん:
協力隊後も変わらずに東京と富士吉田市の二拠点居住&ダブルワークを続けていて、依頼があったらひたすら建築設計をするということを今でも続けています。
協力隊の任期が終わった後も、変わらず設計者として富士吉田で仕事ができている状況に感謝しながら今でも仕事をしています。
あとは、市役所の人とお仕事することも最近はあってその仕事も凄く楽しいです。

(設計に関わった”喫茶檸檬”のオープニングセレモニーの様子)

松浦:
では最後になりますが、2022年度の地域おこし協力隊になる方にアドバイスがあれば教えてください。

中川さん:
アドバイス、そうですね。
自分を俯瞰して評価することは大事だと思いますね。
自分ができること、できないことをしっかりと理解してどんな役割を担えるかというのを客観的に見ることが大事かなと思います。
あとは、卒業後に地域おこし協力隊の名前がいつまでも残ってしまう状況ってあまりよくないと思っているので、ちゃんとその仕事を自分で自己評価と自己分析を繰り返しながら確立していくことが大事かなと思います。



松浦:
本日はありがとうございました。

中川さん:
ありがとうございました。

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いかがでしたでしょうか?

今回は、2016年から地域おこし協力隊として3年間活動していた中川宏文さんにお話を伺いました。

富士吉田市には、”建築”で富士吉田をかっこよくしてくれる地域おこし協力隊の先輩がいます。

富士吉田市で地域おこし協力隊として活動したいと考えているそこのあなた。

一緒に富士吉田市を盛り上げましょう!!

文:ふじよしだ定住促進センター 松浦樹菜



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