「富士吉田市に移住した人は、実際どんな暮らしをしているの?」
「富士吉田移住のリアルライフ」では、富士吉田市へ移住し、仕事・遊び・創作・自然派ライフを楽しむ人たちへの実録インタビューを連載していきます。
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北⼭詩織さん Shiori Kitayama
PROFILE
大学卒業後の2021年3⽉に名古屋市から富士吉田市に移住。さまざまな種類のハーブを自然栽培する<HERBSTAND>さんで働いています。
きっかけは農家での短期滞在
Q. 移住のきっかけは何ですか︖
⼤学4年⽣の時にハーブ農家さんのお⼿伝いで一週間滞在をしてみたのがきっかけです。
⼤学でプログラミングを学んでいましたが、いざ就職を考えるタイミングになり求人を見ていてもトキメキを感じず、卒業後の⽣活について悩んでいる時期でもありました。
もともと、⾹りにも⾷にも利⽤できるハーブの奥深さに魅⼒を感じていて、「飽き性な⾃分でも続けられそう」と思っていたところ、<HERBSTAND>の「一週間お⼿伝い募集」を知り、応募しました。
Q. <HERBSTAND>さんのことを知る前から富士吉田市のことは知っていましたか?
<HERBSTAND>での滞在が決まりましたが、その時は富⼠吉⽥市のことはまったく知りませんでした。そもそも富⼠急ハイランドが⼭梨県にあることも知らなかったんです(笑)
Q. 富⼠吉⽥市への移住の決め⼿は何ですか︖
富⼠⼭で濾過されたミネラル豊富な⽔と 栄養たっぷりの⼟で⽣まれた ここでしか育たないハーブに魅⼒を感じたからです。また、<HERBSTAND>のオーナー・平野さんご夫婦の⼈柄やお仕事内容にも惹かれました。
Q.「富士吉田市に住みたい」と思ってからすぐに移住しましたか︖
<HERBSTAND>で働き始めてすぐに「ここで働きたい! 」と思ったのですが、一週間の滞在期間中にその想いを伝えることができず、一度はそのまま名古屋へ帰りました。そのあと、夏のオープンファームに呼んでいただいて、その際に「良かったらうちで働かない?」と提案していただきました。
「HERBSTANDさんでこのまま働きたい」という私の想いが⾔動に溢れ出ていたんだと思います(笑)
女性一人でも安心して暮らせる街
Q. 富士吉田市へ移住して困ったことはありましたか?
平野さんご夫婦(HERBSTAND のオーナー)が移住者の先輩でもあるので、冬の寒さ対策などいろいろ教えてもらえて、とくに困ることはなかったです。
<NERUTOCO棟(移住検討者向けの滞在施設)>や、<ふじよしだ定住促進センター>のことも平野さんから教えてもらっていたので、気負いせずに家探しができたのも良かったです。
Q. 富士吉田市へ移住することに対して、周囲はどんな反応でしたか?
引っ越しするタイミングで家族も遊びに来てくれて、とくに⺟は⾃然豊かな富⼠吉⽥市のことが、すぐに気に⼊ったみたいです。
私が SNS に森の写真ばかりアップするので、友⼈には⾃給⾃⾜⽣活をしていると思われているんですけど、実際に遊びにきてくれた友⼈からは「意外に街じゃん」と⾔われます(笑)
実際住んでみたらスーパーでもなんでもあるから全然⽥舎に感じません。
Q. 文化や習慣の面で驚いたことはありますか?
移住者に対してもウェルカムな雰囲気だったのは少し驚きました。「よそ者」⽂化がないというか…知り合いじゃなくても普通に挨拶したり話しかけたりしてくれる⽅が多いですね。
毎朝、畑仕事をしている時に通りがかるおじさんがいて、「今⽇は暑いぞ〜」や「水飲めよ〜」など声をかけてくれて、そういう瞬間が嬉しかったりします。名前も知らない⽅ですけど、いつも鈴をつけていらっしゃるので、親しみを込めて勝⼿に「鈴のおじさん」と呼んでいます(笑)
自然の豊かさに触れる日常
Q. 富⼠吉⽥市の楽しみ⽅を教えてください。
仕事の休憩中にケンタッキーでドライブスルーをして、森の中で⼀⼈ランチをする時間が気に⼊っています。あとはヨモギを採りに森へ⾏ってみたり、⾃宅近くの遊歩道を散歩したりして ⽇々⾃然を楽しんでいます。
Q.今後、挑戦したいことはありますか?
こんなに⾃然が近くにあるので、もっと⾃然を楽しみたいです! ボート、⼭登りもしてみたい。季節ごとに異なる⾃然の様⼦が⾒られるので、写真だけじゃなくて絵にも残したいと思い、最近絵を習い始めました。
自分の暮らしたいイメージとマッチングするかが大切
Q. 移住を検討している方へ一言お願いします。
富⼠吉⽥へ来たことがない⽅は、一度来てみて「⾃分の暮らしたいイメージに合うか」「⾃分の望む田舎度と合うか」を確認したら良いと思います。あとは坂が多いことなど、住んでみないとわからないこともあるので、住んでいる人と繋がりを持って お話を聞いてみるのもいいかもしれません。