みなさん、こんにちは。
〈ふじよしだ定住促進センター〉の黒須 美咲です。
今回は、当センターで実施しているインターンシッププログラム『ハタオリマチ ルーキーズ』の活動を報告させていただきます。
『ハタオリマチ ルーキーズ』とは
山梨県富士吉田市/西桂町は、1000年以上の歴史があるハタオリ産地です。歴史をたどれば、秦の始皇帝の時代まで遡るほどの時を織りなした歴史があると伝えられています。そんなハタオリ産地は今でも、職人さんたちによって地場産業として受け継がれ、近年では技術力の高い産地として注目が集まっています。
〈ふじよしだ定住促進センター〉では、この地域が産地としてますます明るく、チャレンジングな場になっていくことを願い、若くて熱意ある人材がこの地域のハタオリ産業に関わるキッカケづくりとして、織物事業者と連携し『ハタオリマチ ルーキーズ』と称して織物産業インターンシッププログラムを行っています。
今回のインターンシップの概要
【今回のルーキー】
山梨英和大学 遠藤紗輝さん（22歳）
【インターンシップ期間】
3ヶ月間（週1〜2回）
【受入先】
株式会社 槙田商店
山梨県西桂の地で創業156年。
日本製ジャカード織だからこそ生み出せる高品質な美しい傘 そして甲斐絹の高い技術を継承した先進的な服地を作り続けているメーカーです。
活動報告
8月上旬、インターンシップ中の遠藤さんに会いに槙田商店へ伺いました。
その日の業務はメールマガジンの作成と商品撮影の補助。
インターン3ヶ月目ということもあり、リラックスした様子で仕事に励む姿が印象的でした。
「一番苦労したことは何ですか？」と尋ねると、「ホームページの記事やメルマガ用の文章を考えることが最も難しかったけど、とても勉強になった」と答えてくれた遠藤さん。
「せっかくなので遠藤さん自身の言葉でインターンシップの報告をしませんか？」と提案したところ、応募のきっかけやインターン先での仕事内容、インターンシップを通して学んだことをレポートとしてまとめてくれました。ぜひご覧ください。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
インターンシップレポート 山梨英和大学 遠藤紗輝
私がこのインターンシップを知ったきっかけは、大学の講義でした。
山梨について知ろうという内容の講義があり、そこで初めて富士吉田の織物産業のことを知りました。元からものづくりに関心を持っていたため、織物産業についてもっと知りたいと思うようになり、インターンシップに参加することを決意しました。そしてそのために〈ふじよしだ定住促進センター〉さんへコンタクトを図った結果、約３ヶ月の間、槙田商店さんへのインターンシップに参加させていただくことになりました。
インターンシップでは、ホームページの記事やメルマガの作成、商品写真の加工や撮影の補助など、主に広報的な業務に携わらせていただきました。
その中でも、月毎に掲載をしている、「○月生まれの方への誕生日祝いに」という記事の内容を考える業務は、記事を出す季節に合った言葉を考えたり、同じ言葉を多用することを避けたり、少ない文字数で読み手に魅力を伝えるにはどうしたら良いかを考えたりなど、大学の講義で書いてきたものとは全く違う文章の構成力が必要で、とても難しく感じました。
そこで私は、自身が持っていた本を参考にしたり、時候のあいさつや季節の行事などを調べてインスピレーションを受けたりして、記事を出す季節に合った言葉を探していきました。また、同じ言葉を多用しないように、類語を積極的に調べていきました。ここでは、インターンシップ中に指導を担当してくださった方がマインドマップを見せてくださり、思考の広げ方を学ぶことができました。
そのほかにも、誰に勧めるのかを考えるという視点を持つことや、その際、感性的な魅力と機能的な魅力の面の両方を入れると読み手に魅力が伝わりやすいことなど、文章を構成していく上で重要なことを学ばせていただきました。また、季節感を考えるときに、普段の生活の中で感じたことが役に立ったので、何気なく過ごしている日常の中からでもヒントが得られるという気づきを得ることもできました。
インターンシップでは様々なことを経験したり、いままでとは違う人に出会ったりして刺激を受けたおかげで、自分に自信をつけることができました。どれも、長く携わっていたからこそ得られたものだと思います。
最後に、今回インターンシップを受け入れてくださった槙田商店さんの傘の中から、私のお気に入りの1本を紹介します。
豊かな自然の移ろいを、北欧のデザインをベースに表現した傘です。ゆったりと小気味良く並んだ長方形が、まるで風に揺れる木の葉のようで、新緑の頃の林道を想像させます。爽やかな色合いと織物ならではの光沢感によって、親しみやすさと上品さを兼ね備えた1本。UVカット加工が施されているため、日傘としてもお使いいただけます。大切なご家族や友人への贈り物にいかがでしょうか。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
取材の最後には、「インターンシップを通して文章をつくることの楽しさを学び、そういうことへの興味が広がった。小説を書いてみたい。」と今後やってみたいことを笑顔で話してくれました。
遠藤さん、『ハタオリマチ ルーキーズ』にご参加いただきありがとうございました。
そしてルーキーを受け入れてくださった槙田商店のみなさま、ご協力ありがとうございました。
〈ふじよしだ定住促進センター〉は、若くて熱意あるルーキーズをこれからも積極的に応援していきます。
『ハタオリマチ ルーキーズ』の提携先や応募方法などの詳細はこちらの記事をご確認ください。
