you FUJIYOSHIDA 編集室

2023.01.30

富士吉田市の移住への取り組み。地域振興・移住定住課担当者の思いとは @富士吉田市役所 地域振興・移住定住課

皆さんこんにちは!you FUJIYOSHIDA編集室です!

本日も2022年11月より富士吉田市で行われた「地元ライター講座」の際に参加者の皆さんが執筆した取材記事を掲載いたします。

毎日1記事ずつ掲載していきますので最後までどうぞお楽しみください。

※本記事は、You FUJIYOSHIDAを運営するふじよしだ定住促進センターが主催する「地元ライター講座」に参加した富士吉田市民のみなさんが執筆した記事になります。

去年、富士吉田にUターンしてきた柏木大です。

私は富士吉田出身ですが、実際に市で行なわれている活動や、移住者に向けての取り組みなど詳しく知りませんでした。

しかし今回、市役所の方に直接お話を伺える機会をいただけたので、この記事を通して市内に住んでいる方、移住を考えてる方に少しでも富士吉田市の魅力や取り組みについて知っていただけたら幸いです。

1,000年以上前の平安時代から織物の名産地として広く知られてきた富士吉田市。

最近では都心からの移住地としても大きな注目を集めており、現在多くの「リモートワーカー」「二拠点居住者」や、「地域おこし協力隊」をはじめとする若い移住者や、やりたいことにチャレンジする人が増えています。

今回私が取材したのは、富士吉田市役所 地域振興・移住定住課の羽田輝さん。

「富士吉田市の魅力」や、「移住定住についてのどのような取り組み」をお聞きしました。

まちが目指すのは「若い人たち “も” 住み続けられる」まちづくり

地域振興・移住定住課では、富士吉田市の人口が減っていく中で、「どう人口を増やしていこう」「どうまちを盛り上げていこう」かと日々試行錯誤を続ける中、5年に1度『地域創生総合戦略』という方針を立てています。

基本的な計画内容としては、「若い世代が東京に上京すると市内に若い人がいなくなる」「亡くなる人は多いが、生まれてくる人が少ない」という課題から、いかに『若い人が富士吉田に住み続けられるようにするか』。結果的にこれら取り組みが、人口減少を防ぎ、まち全体を盛り上げることに繋がると考え事業に取り組んでいます。

地域振興・移住定住課の3つの事業

『地域創生総合戦略』の中でも、羽田さんがいる地域振興・移住定住課の事業は主に3つあります。

1.  まちづくり事業

1つ目は「まちづくり事業」。

中でも次の3つのプロジェクトを中心に、まちを盛り上げています。

①郷土愛醸成プロジェクト

若い人(小中高生)を中心に地域に魅力を持ってもらう事業です。小さい時から地域のことを学ぶことによって、地域にどんな特徴や環境があるかに意識を向けてもらい、地域に興味関心を持たせていると羽田さんは話します。

「何も富士吉田のことを知らないで東京に行ってしまうと、自分の地元がどんなところか分からず、何が良くて何が悪いかにも気づきにくくなるんですよ」

富士吉田市では、NPO法人かえる舎*1 と連携して事業を実施。「プログラムを通し、地元の企業に触れて、『そういえば富士吉田にいい会社あったな』と思ってもらえれば、就職先として富士吉田が選択肢に入り、人口減少の対策にも繋がると考えています」と羽田さん。

近年では、他自治体からも声が掛かるほど、かえる舎の取り組みにも大きな注目が集まり、まさにかえる舎での取り組みに関わっていた高校生たちが、今社会に出て富士吉田でも少しずつ活躍の目を出しているところです。

*1 かえる舎とは・・・
若者の地元離れによる人口減少問題に対して、若者が生まれ育った地への愛着や誇りを持ってもらうために地域が若者を育て、若者たちが地域の未来を育てていくような地域教育事業を行い、若者が地域に興味を持つきっかけづくりを目的に活動しているNPO法人。

②地域おこし協力隊支援

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産地の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

「地域外から地域活動のために富士吉田に来ていただき、本人のやりたいことをして、そのまま定住してもらえると嬉しいと思っています。

富士吉田市には、今まで15人の地域おこし協力隊が来ており、市民の方が受け入れる土壌が整っているので、協力隊がやりたい事業が続けられ、住み続ける選択をする人が多いことも特徴です」

③中心市街地活性化プロジェクト

織物の街として、昔は本町通りで織物屋さんが商売、飲み屋で賑わっていた富士吉田。しかし、織物業界が衰退し始め、今では空き家になっている物件が多くなりました。

そんな街を、地域おこし協力隊、地元住民、高校生などが協力し、「新世界乾杯通り」として復活させるプロジェクトにも力をいれ、現在「新世界乾杯通り」は昭和レトロな雰囲気を残した居心地の良い場所に生まれ変わり、多くの地元住民、観光客で賑わっています。

2.  人口減少対策事業

地域振興・移住定住課が手がける2つ目の事業は「人口減少対策事業」。次の2つのプロジェクトを中心に、人を呼び込む動きが盛んに行われています。

①ふじよしだ定住促進センター

定住を促進し人口減少を抑制するとともに、活力あるまちづくりを推進している移住のワンストップ窓口、空き家、空き店舗の管理、移住希望者の相談、奨励金の紹介等を行っています。

2020年、2021年に移住したい都道府県の1位は長野県、静岡県、ついで山梨県で、移住の問い合わせも多くあるので、このふじよしだ定住促進センターが地域外の人と地域をつなげる大きな役割を担ってくれています」

②富士吉田市まるごとサテライトオフィス

通常のオフィスではなく、喫茶店やホテル、ゲストハウス、富士急ハイランドなど、街全体をオフィスと捉え、気分に合わせてリモートワークができる取り組みも実施。

富士吉田市内どこでも仕事ができる環境が徐々に整ってきていて、富士吉田は新宿から片道1時間半ぐらいと、東京にも近いので、これも移住につながれば良いと思ってます」

3.  域学連携事業

富士吉田は慶應義塾大学と連携しており、大学生目線での富士吉田の発見、問題解決も行っています。

「街づくりをテーマに、フィールドワークの実施など、まちと関わりを持ってもらうことで、情報発信をするきっかけにもなっています」

街に熱い人が多いから、僕も真剣になれる。地域振興・移住定住課担当者の思い

たった4名の部署であるにも関わらず、これだけ多くの事業やプロジェクトを推進している地域振興・移住定住課。取材中も終始、楽しく誇らしげに事業を話してくれる羽田さんご自身の原動力はなんなのか。取材の最後にお聞きしました。

「これだけの事業を回すには、当然僕たちだけではできません。かえる舎や地域おこし協力隊、ふじよしだ定住促進センター以外にも、多くの方々が関わってくれており、この関わってくれる人たちが全員真剣なので、僕もそれに引っ張り上げられていると思っています。

僕自身、まだ1年目なので知らないことが多く、最近ようやく仕事にも慣れてきたところですが、周りの人が熱い心を持って取り組んでいるから、我々も真剣になれる。これだけは着任当時から変わりません」

まとめ

移住・定住の為に、市が地域おこし協力隊、かえる舎さんなどの団体と協力し、富士吉田の魅力が地元の若者、都内在住の方へ確実に伝わっていくと感じられました。日本一住みたい街として、富士吉田市が認知される日は近いかもしれません。

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