皆さんこんにちは!you FUJIYOSHIDA編集室です!
本日も2022年11月より富士吉田市で行われた「地元ライター講座」の際に参加者の皆さんが執筆した取材記事を掲載いたします。
毎日1記事ずつ掲載していきますので最後までどうぞお楽しみください。
※本記事は、You FUJIYOSHIDAを運営するふじよしだ定住促進センターが主催する「地元ライター講座」に参加した富士吉田市民のみなさんが執筆した記事になります。
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こんにちは。富士吉田市役所地域振興・移住定住課の飯野です。
私たちの課では、人口減少対策に取り組み、活力あるまちづくりを推進しています。
その一環で移住希望者等のためのワンストップの支援窓口「ふじよしだ定住促進センター」を設置し、相談業務を実施しています。
2022年の5月には、より気軽に移住相談に来てもらえるよう相談窓口を中心市街地に移しました。その名も「よしだの暮らしの相談室」。元洋装店を改修した場所なので、オーナーさんのミシンがそのまま置いてあったり、手芸の作品が飾られてあったりと、内装に温かさを感じます。
〈本町通りに面し、開けた場所となったことから、より入りやすくなりました。〉
もっとこの場所をたくさんの人に知ってほしいという思いから、ふじよしだ定住促進センターで働く渡邉麗さんに業務内容や富士吉田への思いについてお話を聞きました。
「やりたいことができるまち」を目指して
「ふじよしだ定住促進センター」は、2013年に「富士吉田みんなの貯金箱財団」としてまちづくり活動をスタートさせました。
活動内容をわかりやすくするために、2018年に「ふじよしだ定住促進センター」と名前を変えましたが、現在も移住相談業務だけでなく、まちを盛り上げるためにさまざまな活動をしています。
麗:ふじよしだ定住促進センターは、「やりたいことができるまち」をテーマに、このまちで何かチャレンジしたいことがある人をサポートしていく団体として活動しています。移住したい人の相談業務や空き家バンクの運営はもちろん、人と人とが関わりを持てるようなイベントを企画したり、学生と地域の人をつないだりと、コミュニティづくりに力を入れていて、WEBやSNSで富士吉田の暮らしについての情報発信も行っています。
〈「インタビューをすることはあっても、受けることはあんまりないかな」と緊張気味の麗さん〉
移住に関する相談は年間100件を超えるそう。コロナ禍を経て、オンライン相談も始めるようになりました。相談内容にも変化が起こっているとのこと。
麗:最近の傾向としては、単身でなく、家族で移住を検討しているという方が増えました。また、リモートで仕事ができるようになったという社会の変化から、転職せずに自然豊かなところで仕事を続けたいという方や、二地域居住を考えている方も増えています。
富士吉田市は何といっても日本一の富士山を近くに感じられるという点で人気があります。かといって、田舎過ぎず生活に必要なものはなんでもそろっていて、都心からもアクセスがよく便利な場所です。逆に田舎暮らしを求めてくる方には「思ったより田舎じゃない」と驚かれることも。
今後はファミリー向けの物件を開拓したり、空き家バンクの運営も工夫したりと、まちの人の声も聞きながら、住みやすいまちを作っていけたらいいなと思いますね。
きっかけは「仲間」
富士吉田生まれ、富士吉田育ちの麗さんからは、話の要所で富士吉田への思いが強く伝わってきます。そんな麗さんが定住促進センターの仕事についたきっかけは、仲間からのスカウトでした。
麗:もともと熱心にまちづくりに取り組んでいたわけではなく、友達がなんだか楽しそうなことしているな、と遊び半分でたまに顔を出している程度でした。たまたまバイトに行く途中に、当時の理事長に「あ、麗ちゃん、今度人を募集するんだけど一緒に働かない?」と声をかけられたんです。
急でしたし、その時は他の仕事をしていましたが、「この人たちと一緒に働きたい」という気持ちが強かったんですよね。その週には当時の職場に転職の意向を伝え、定住促進センター(当時はみんなの貯金箱財団)に「ここで働かせてください!」と言いに行ったときは、逆にみんなを驚かせてしまいましたけど。
〈楽しそうに就職当時を振り返ります〉
相談員としてのプライド
こうして多くのサポートをしてきた麗さんの活動は、今年で8年目に突入。定住促進センターで働くうえで心掛けていることを聞きました。
麗:相談時は、まずはとにかく話を聞くことを大事にしています。その人がどうしてここにきて、どんな悩みがあって、どんな情報を欲しているのかを捉えてからお話しすることにしています。
何か一つでも新しい情報を得て帰ってもらえたら、という気持ちが強いので、普段からまちのいろいろなところに顔を出して、いろいろな人とお話しするようにして情報を集めています。
旅行中も観光地に行くというよりは、どんな人がどんな暮らしをしているんだろうというところに目が行きますね。常に仕事のことを考えていて大変と思われることもありますが、人や暮らしに興味があって楽しみながらやっているので、全く苦ではないんです。
〈麗さんはひとつひとつ言葉を選び、質問に対して真剣に向き合ってくれます。〉
まちの「循環」を生む
定住促進センターは、これまでは平成初期生まれ世代のメンバーが主導で活動してきました。麗さんは、「循環するまち」をこれからの富士吉田市の理想の姿とし、次世代に少しずつバトンを渡していきながら、10~20代の若い世代が主体的に楽しめるまちになっていけるようサポートを続けたいと語りました。
麗:富士吉田に来たら、まずちょっとでもいいのでまちを歩いてみて、そのまま本町通りにある「よしだの暮らしの相談室」に寄ってください。「まちで何を感じたか」を私たちは知りたいです。その感想を聞いたうえで、お話してみたいなと。
市民の方でも、やってみたいことがある人、なにか話したいことがある方は、ふらっと遊びに来てください。私たちでおつなぎできることがあるかもしれません。
とても話しやすい雰囲気をもっている麗さん。
ふじよしだ定住促進センター・よしだの暮らしの相談室には、3名の専門相談員が親身になってお話を聞いてくれます。ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。
〈笑顔でお迎えします!〉
ふじよしだ定住促進センター
よしだの暮らしの相談室
受付時間:午前10時から午後6時 (日曜・祝日を除く。土曜日は要事前予約)
住 所:富士吉田市下吉田3-6-24
電 話:080-4170-3776