斎藤 和真

2021.07.25

かえる舎と高校生の青春記20「2020年の春」

2020 春
コロナ禍。

県外に進学した大学1年生たちと連絡をとると、発する言葉はすべて不安でした。

「進学したはいいが、一度も大学に行っていない」

「入学式も、もちろんない」

「ひとり暮らしに慣れてない上に、緊急事態宣言って心細すぎるよ」

「学校がないから、友だちもできなくて、ずっとひとり」

いろいろな不安の声が聞こえてきました。

できることないかな。

何かできないかな。

市役所にそんな大学生の現状を伝えたところ、市役所もそれを察知してくれていました。

何かできないかな。

家から出られないのであれば、せめて富士吉田市の物資を送ってあげようと『ふじよしだ若者エール便』が決まりました。

詳しくは富士吉田市HP
https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/info/3411

県外で不安な日々を送っている大学生を対象に、道の駅に売られているお米やレトルトのカレー、お菓子、カップうどんなど、“ふるさと美味しい”を送らせてもらいました。

学生からは「富士吉田市、最高!」と明るい声が返ってきました。

そうなんだよ、富士吉田は最高なんだよ。

みんなのために汗を流してくれる先輩たちが、いっぱいいるのよ。

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斎藤 和真

特定非営利活動法人〈かえる舎〉代表 / 栃木県立鹿沼東高非常勤講師 / 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

出身地
栃木県鹿沼市

プロフィール
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、山梨県富士吉田市の地域おこし協力隊に就任。
2016年に富士吉田市を中心に高校生の教育プログラムを企画運営する〈かえる舎〉を設立、同代表就任。

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