#7 4歳から学ぶ利他のこころ
みなさん、こんにちは。
3月は卒業や進級など、変化の多い季節ですね。
もうすぐ年中さんになるべく、鼻息の荒い4歳の娘から、園からの帰宅途中の車の中で質問を受けました。
「パパ、りたのこころってしってる?」
え、りた?
利他ってことかな。教えて教えて。
「えっとね、ともだちがおやつをもらえるようにばしょをあけてあげるの。それとね、おもちゃもじゅんばんでこうかんするとか、うしろのひとがみやすいようにしゃがむの。」
なるほどね、すごいね。
ともだちのために何かしてあげるんだね。
幼稚園の先生が教えてくれた「利他の心」。
ほっこりさせてもらいながら、同時に少し反省もしていました。

利己と利他は、相反するものではなく、どちらも大切なものだと思っています。
他人のことばかり考えて行動していたら、自分がおろそかになってしまう。
かといって、自分の利益ばかり求めていたら、なんだかとてもかっこ悪い。
バランス、というより
どちらもちゃんと大切にすることなのかもしれません。
親子関係や子育ても、きっと同じだなあと感じます。
親が自分の都合や欲求ばかりに目を向けていたら、子どもはさみしい。
逆に、将来を思うあまりに過度な教育を押し付けてしまうこともある。
うまくいかないと、とてもイライラしてしまうこともある。

もう少し視点を広げてみると、
「地域活性化」という言葉も、実はとても複雑です。
自分たちの経済や利益を優先する地域活性化。
ボランティアで困った人を支える地域活性化。
どちらも立派な活動ですが、
利益優先したら薄情と思われるかもしれないし、ボランティアは長く続かない。
実際にはその両立や継続が難しいこともあります。
会社でも同じです。
個人の利益と、組織全体の利益。
その両方を追求することを常に求められています。
いろいろな場面で、
みんな利己と利他のバランスを取りながら頑張っているんだなあ、と感じました。
そして、このバランスが崩れたとき、
人も、まちも、親子関係も、しんどくなってしまうのだろうとも思いました。

子育てにおいては、
「目に入れても痛くない」と思えるほど愛情が深いと、
子どもの利益、子どもの利己が、そのまま親の利己になることもあります。
例えば、自分の時間を削って、
スポーツに打ち込む子どもをサポートすること。
それは、子どものためでもあり、
同時に親の喜びでもあるのかもしれません。

でも、現代社会はあまりにも情報や価値観があふれています。
愛情があっても、本当に大切な利己を見失ってしまうこともあるかもしれない。
みんな忙しく働いていて、
心の余裕もなかったりしますから。
4歳の娘が学び始めた「利他」。
親世代の僕らも、
これからの時代の利他とは何なのかを、もう一度考えてみたいと思います。
そして、いつかまた娘から質問されたときに、
ちゃんと自分の言葉で答えられるようにしておこう。
そんなことを、娘がリクエストした“おもいでのアルバム”を聴きながら、
車の中でふと思いました。






