FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

上田 潤

2021.10.14

上田潤の地域福祉とふじよしだ15「長寿社会のポテンシャル」

富士吉田市地域おこし協力隊に着任して、1年が経ちました。

地域おこし協力隊の任期は最大で3年間。僕はこの10月から2年目に突入しています。

1年目を振り返る

フィールドワークに多くの力を注いだ1年間でした。

地域包括支援センター、富士吉田市社会福祉協議会、介護事業者、地域サロン、認知症カフェ、こども食堂、コミュニティセンター(公民館)などへ出向き、さまざまなお話を伺いました。地域のおじいちゃん・おばあちゃんたちともたくさんお話をさせていただき、まちの現状把握にとにかく努めました。そこで得た知見から、高齢者の生活支援プロジェクトである〈じばサポ〉を企画し、現在も活動中です。

1年間の活動を終えてみて、はっきりと自分の中に芽生えた想いがあります。

『高齢化に伴う社会問題よりも、長寿化が秘めている可能性に目を向けたい』

どうも世の中は高齢化を問題として扱い過ぎている気がします。
医療や介護の進歩により多くの人々が長生きできるようになったことは、本来素敵なことで、もっと喜んでもいいんじゃないかと思います。まして日本は世界一の長寿国。もちろんいろんな問題はありますが、未曾有の長寿社会が秘めている可能性に焦点を当てたほうが明るくて、きっと楽しい。

2年目をどう進むか

これからの活動のコンセプトは、「長寿社会のポテンシャルを発掘すること」

そのために2年目は”拠点づくりの1年”に設定しました。
地域に眠っている空き家に自宅として住みながら地域に開放し、いろんな実験をしていきたいと思います(そんなわけで現在、富士吉田市全土で空き家を大捜索中です)。

具体的には、高齢者と一緒に『商いづくり』をしたいと考えています。 

例えば、懐かしの手料理が食べられる「ばあちゃん食堂」、元大工棟梁が教える「 DIYワークショップ」など、高齢者ならではの知恵や経験を活かしたいです。商いにすることで、多世代とも自然に交流が生まれる、新しい公共空間を富士吉田市に誕生させたいと思います。

お知らせ:インスタマガジン〈しわじわ〉をリリースしました!

おじいちゃん・おばあちゃんたちと過ごす日常を綴ったインスタマガジンを始めました。

彼ら彼女らの”おもむき”みたいなものをお伝えできたら幸いです。

ユニークでチャーミングなじじばばに、ぜひ気軽に会いに来てくださいねー!

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上田 潤

富士吉田市地域おこし協力隊

山梨県南アルプス市出身。大学進学を機に上京し、数社のジョブホップを経て2020年10月に地域おこし協力隊着任。地域福祉をテーマに、高齢者の生活支援〈じばサポ〉、高齢者との日常を綴るインスタマガジン〈しわじわ〉、自宅を地域へ開放した〈ソーシャルハウス宝島〉の3事業を運営。”共生社会の実現”を目指し、人のつながりで社会課題の解決に向き合う。

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