FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

教育

斎藤 和真

2021.04.28

かえる舎と高校生の青春記15「2019年の夏」

活動を長く続けているとおもしろいことがたくさんあります。

「学校でも塾でもない居場所と理由がほしい」

一緒に活動をはじめた彼女は少し変わっていました。

どう変わっているかというと、みんなより少し大人すぎた。

自分がいいと思うものの芯があり、逃げ道を探しているのではなく、やりたいことに時間を使いたい系。すごい素直で、強くてかっこいいし、最高だなと思いました。

聞いてみると、両親ともに地域に関わる仕事をしているそう。

お父さんに関してはズブズブの飲み友だち。

きっとそんな背中をみることが彼女にとっての一番の教育だったのかもしれません。

彼女と取り組んだのは、母の仕事にも関連する「B反エコバック」をつくること。

富士吉田の地場産業の織物では、糸がほつれたり傷がついたりして売れない生地も生まれてしまいます。

でも、素人では全然わからないくらいきれい。

そんな生地を買い取って、エコバックにして、イベントで販売してみました。

その場で、織物とエコバックのストーリーを語り、喜んでもらうみたいな。もう言わずもがな最高の取り組みでした。

彼女は地元の大学に進学しました。

地域への貢献を学ぶような学科だと聞いています。

大学生になった彼女と今でも活動をともにする機会が多く、とてもうれしい。

どんなかたちでも、応援し続けたい。幸あれ。

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斎藤 和真

特定非営利活動法人〈かえる舎〉代表

栃木県鹿沼市出身。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、山梨県富士吉田市の地域おこし協力隊に就任。 2016年に富士吉田市を中心に高校生の教育プログラムを企画運営する〈かえる舎〉を設立、同代表就任。栃木県立鹿沼東高非常勤講師。慶應義塾大学SFC研究所 上席所員。

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