FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

上田 潤

2021.11.13

上田潤の地域福祉とふじよしだ16「ごちゃまぜ」

先日、栃木県の大田原市に視察へ。
以前からずっと心惹かれていた一般社団法人えんがおへおじゃましてきました。

〈えんがお〉は徒歩2分圏内で6軒の空き家を活用して、
「誰もが人とのつながりを感じられる社会」をめざしてさまざまな事業をおこなっています。

具体的には、「高齢者の生活支援」、「精神・知的障がい者対象のグループホーム」、「地域サロン」や「地域食堂」、「シェアハウス」などを主力事業としています。

代表は僕と同じ30歳のさわやか男子濱野将行さん。作業療法士。

「高齢者が孤立する社会をなんとかしたい」という熱量を起点に法人を立ち上げ、事業を進めていくなかで、いわゆる福祉分野が地域と分断されていることに違和感を抱くようになったのだとか。

「高齢者も、障がいも、若者も、児童も、もっと ”ごちゃまぜ” に関わり合っていいんじゃないか。それが当たり前の世の中をつくっていきたい」と話します。

実際に僕も地域サロンで何日か過ごしましたが、まさにそんな景色を眼前に見ることができました。

その場にいて僕が感じた印象は、とてもやさしい空間だということ

認知症のおばあちゃん、生活保護を受けているおじいちゃん、地域の大学生、今はちょっと学校へ行きたくない高校生、グループホームの利用者さんなど、本当にいろんな人が当たり前にその場にいて、一緒に時間を過ごしていました。

はじめましての僕もみんながやさしく迎え入れてくれて、馴染むのに時間はかかりませんでした。その懐の深さが、”自分はここにいてもいいんだ”という安心感につながっているのを実感しました。これはオンラインではわからないこと。現場に足を運んでよかったです。

地域社会にこういったまぜる場があることで、いろんな事情や困りごとがあっても互いに理解し合うことができ、支え合うことで安心して暮らしていける社会に近づいていける。

そんなメッセージを感じ取りました。

僕がこれからつくる地域福祉推進拠点でも、〈えんがお〉のような ”ごちゃまぜ” の景色をどんどんつくっていきたいです。

P.S.
代表の濱野さんをはじめ、えんがおのみなさん、短い時間でしたが本当にありがとうございました。一緒に過ごしてたくさん学ばせてもらいました。また遊びに行きますね!

近い将来、なにか一緒に事業をやりましょう! それでは、お元気で。

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上田 潤

富士吉田市地域おこし協力隊

山梨県南アルプス市出身。大学進学を機に上京し、数社のジョブホップを経て2020年10月に地域おこし協力隊着任。地域福祉をテーマに、高齢者の生活支援〈じばサポ〉、高齢者との日常を綴るインスタマガジン〈しわじわ〉、自宅を地域へ開放した〈ソーシャルハウス宝島〉の3事業を運営。”共生社会の実現”を目指し、人のつながりで社会課題の解決に向き合う。

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