FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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宮﨑 博

2023.06.26

富士吉田知ル知ル3「源水掛け流し 生フレッシュの『お水様』」


お水様について

人間のカラダは60%が水分でできている。
だからこそ体内に取り入れるお水様は大切なお友達である。

僕が生まれ育った関西はとにかくメシはうまいがミズがまずい。
ミズがもっとよければもっと美味しくご飯食べられるんちゃうの?
といつも思っていた。

さて、東京はどうかというと、悪くはないが、都会だし、こんなもんかと思う。

いよいよ、富士吉田はどう?
この辺りのお水様は、富士山に降り積もった雪が溶けて染み込んでから70年や80年かかって湧き水になって現れるという。
富士吉田の水道水をペロリと一舐めしてわかるのは、めちゃくちゃうまい〜! ということ。
全国で富士山の水と名のついたものが売られているわけだけど、それを「生フレッシュ」でいただけるのはありがたい。

そういえば、観光客で富士山に来ていた頃はこういった水をペットボトルで持ち帰って大切に飲んでいたな〜。「いいね〜、自然の水は」なんて言ってたな。

さて、都会から移住するなら、水と空気がいいところと考えるのは当たり前のこと。この2つを満たすとなると結構都会から離れなくてはならないだろう。
ところが富士山はどっちかというと日本の中心的な位置で東京や横浜、名古屋などの大都市からもそんなに遠くはない。

朝起きて、一杯のお水、一杯のコーヒーが美味しければ楽しい1日が過ごせる。
東京では、わざわざコンビニで買った富士山の水を沸かしてコーヒーを入れて「やっぱり違うね!」なんて言っているプチセレブがたくさんいることを考えると富士吉田市民はミズのセレブだ。

富士吉田はどこの水道水もめちゃくちゃ美味しい!
でも、湧き水だったらどうだろうと思った。
そういえば、道の駅の水汲み場には他県ナンバーのクルマが列をなして、これでもかと水を汲んでいる。

せっかく移住して来たのだから湧き水を汲んで毎日のコーヒーやお米を炊く時の水に使ってみよう、これこそまさに贅沢だ。


お水様を訪ねたら

近所の人に湧き水について聞いてみたら、結構知っている人が多かった。
多くの人は「道の駅」、次に「不動湯の水」と答えてくれた。

僕が日常で気がついていた水汲み場はそれ以外に3つある。
今回はこういった湧き水が汲める場所を訪れてみた。

小室浅間神社の御神水

下吉田にある小室浅間神社、お馬さんを見たくて子供たちが集まる神社だが、本殿の右側に小さな池がある。その池の脇にお水様はいた。
地中から突き出たパイプの先からナミナミとお水様が吹き出している。
横に看板があり、「小室浅間神社の御神水」と書かれていて、丁寧に水質検査の結果書類まで掲示されている。それによると引用に関して問題なしであるとのこと、塩素が全く入っていない純粋フレッシュなお水様である。
ちょいと汲んで飲んでみた。
「おっ! と〜っても柔らかい、ほんのり甘い、すげ〜、ワンダホ〜!!」
これはコーヒーより紅茶がいいかなと思う。
神様にご挨拶して次の湧き水ポイントに向かった。

明見湖公園の湧き水

夏になるとハスの花が咲き乱れるのが明見湖。
さすがに徐福さんの伝説の聖地である。まるで上海で見た湖と似ている。そしてここに立っていると静かな時間が流れるパワースポットだなぁと感じる。
そして、公園の隅っこにお水様が沸いている。
綺麗に整備された瓢箪型の石の水受けにお水様がいらっしゃった。
ちょっと汲みにくいが小型のペットボトルなら汲める。で、ちょっと飲んでみた。
「おぉっと! 濃いぞ、ミネラルたっぷりで重たい感じがする、これで氷作って水割り飲んだらいいんちゃう」
生っぽさに驚きました、水質検査もしてあるので安心ですが、単なるイメージだけどちょっとどろっとしていて体に良さそうなミネラルお水様。
いいぞ〜、じゃ次行こ!

大明見の水汲み場

ちょっと場所がわかりにくいが大明見に「水汲み場」と言う名前のお水様がいる。富士吉田市立第二幼稚園が目標だ。そこの脇道の突き当たりにお水様はいらっしゃる。

「この水は有料です!」と大きく書かれている。20Lで300円。なかなか強気の価格設定だ。しかし、民家の一角なので維持に努力がいるのだろう。
それにしてもぶっとい水が大量に噴き出している、しかも出しっぱなしの「源水掛け流し〜」
まずは、頂いてみた。
「なんと! スッキリ〜、大量に掛け流しているから超フレッシュ、しかもこの水も濃いぞ」
ミネラルたっぷり感半端じゃなかった。また汲みに来たくなるどっしりお水様だ。
湧き水の脇に小さな小川があって、ちょっと覗いただけでも蛍の幼虫がウヨウヨ。きっとシーズンには蛍が乱舞するのだろうな〜。
じゃ、次行こか!

道の駅 富士吉田の水汲み場

来ました〜、お水様の「横綱」。
道の駅 富士吉田にある水汲み場だ。
ここは全国的にも有名な水汲み場で手軽にお水様に出会える場所として人気がある。
わずかに調整はしてあるので安心して飲むには手頃だ。
他の水汲み場から比べると、「ちょっとな〜、メジャーすぎるよな!」と思うが、一応飲んでみた。
「あれれ、予想とちゃうぞ、なかなかスッキリでミネラル多そう、雑味がなくていい感じ」これ、やっぱり都会の水道水やペットボトルのミネラルウォーター飲んでいる人からしたら「カミサマ〜」って感じだろうな。
僕はお水様の専門家ではないが、簡単に自己流の水質検査をやってみたところ、この道の駅のお水様が好成績でびっくり、雑味が最も少ない数値を叩き出した。(写真で見てね)



家に帰ってそれぞれのお水様でお茶やコーヒー、紅茶など楽しんでみたけど、やっぱり「ちゃうなー、いいものは、違いわかるわ!」。

今回改めて富士吉田の湧き水を訪ねてみて思うことは、恵まれてるな〜ということ。お水が美味しいって大事なことなんだね。蛇口をひねるだけで天然水が出てくる街に住みたいですか? と都会で聞いたら100%の人が、「住みた〜い!」って言うはずだね。
まだ行けていない、不動湯の水と西町出水湧水も今度行ってみようと思う。他にもあると思うので知ってたら教えてくださいね。

こんな贅沢を味わうために富士吉田に住んでみるっていいかもね!


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宮﨑 博

編集者・出版プロデューサー

神戸市出身、大手出版社社員を経て20年前に2拠点生活を開始。16年前より富士吉田市に完全移住し、リモート生活を実践。現在、富士山に一番近い出版社の編集統括に就任中。

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