FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

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宮﨑 博

2024.04.09

富士吉田知ル知ル14「インバウンドさんいらっしゃーい!」

 富士吉田の街を歩いていて今一番ホットなのが「インバウンド〜さん」ですね。どんな通りも人がいると思ったら海外の人たちです。

彼らの目線には富士吉田の風景はどのように写っているのでしょうかね。おそらく日本のアニメや漫画で見たあの景色やこんな看板なんていうのを探しているのかもしれません。

空気が澄んだ富士吉田だから桜も映えるね




僕たちにとっては見慣れてしまった景色にこんなに価値があるとはね〜。日本に訪れたインバウンドは2019年が3200万人で、2023年が2500万人。新しい統計が出ていないので正確ではないが、コロナ前の富士吉田への観光客が大体600万人だった。そのうちのインバウンド比率は街の姿を見ればわかるだろう。じゃあ、2024年どうなる〜? こわ〜〜。

間違いなくこれらの数字を上回ってくるに違いないね。

「これって、すごいことだよね。インバウンドの売り上げは政府のGDP統計分野では観光業ではなくて輸出業なのだよ。ってことは、あ、あ、あ、大変だ」

2023年の日本の輸出業のナンバーワンはもちろんトヨタに代表される自動車輸出での17・3兆円。じゃあ、2位はというと半導体などの電子部品で5・5兆円。

で、で、で、インバウンドはというと、なんと5・3兆円だった。これって去年だよ。どうみても今年の方がインバウンド多いんちゃう。

ということは輸出産業の2位がインバウンドになるということです。それが、自動車の工場もない富士吉田がこの分野で稼げるチャンスが来ているということ。だよね。黙っていても新しい産業に参画できる大きなビッグチャンスが来ているということを富士吉田の人も考えていかなきゃだね。

新倉富士浅間神社の境内にはインバウンドいっぱい。晴れ着を着飾る外国人もいる




ところで、この話題に便乗して僕はインバウンドをウォッチしてみることにした。彼らは少し暖かいだけでTシャツ短パンになってしまう。かたやダウンジャケット着ているのにだよ。で観察してみた。

「出た〜〜〜、Tシャツ〜、しかもドラえもんのTだ」

 「あれれ、よ〜く見るとなんか日本語が変!」

 「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない」

 「?、?、?」なんか違和感。

でもこういうの見つけるとワクワクしますね。

笑えるね〜




「おおっと、またいたよ。今度は〜」

 「うまくいく」だって。なかなかポジティブな文句だね。

真夏のようだけどまだ4月です




 「さくら」という文字だけのシンプルなのもいた〜。

デザインされてる感じ。スポーツウエアみたい〜




 「おお〜っと、フェンダーギターのTも、かっこええ〜」

オールドフェンダーマークのT。カッコいいです




といった感じで、お花見で賑わうインバウンド渋滞地域はおもしろウォッチングの宝庫。富士吉田で暮らすならこんな楽しみ方もいいのじゃないかな。

今月の14日まで、新倉山浅間公園で桜祭りが開かれているのでお花見ついでにインバウンド見も楽しんでもらいたい。で、忠霊塔まで歩いてみよか。

これぞワールドワイド。空に浮かぶ大きな日輪と富士山が歓迎していますよ〜




途中の神社で「武楽座(BUGAKUZA)」という世界でも有名な演者さんたちが舞を舞っていた。

「おいおい、これって無料で見られるならめちゃくちゃラッキーだよ〜〜」

聞いてみると日本での活動よりも世界中での活躍がひかるあの人たちがここで毎日舞っているという。まだ見ていない人は最終日までの間にぜひ観てもらいたい。めちゃくちゃかっこいいから。観戦しているインバウンドの人たちもめちゃくちゃ喜んでいる。「おもてなしだね」とほっこりした。

新倉富士浅間神社の境内での源 光士郎さんの演目は、10時から大体1時間おきに行われる貴重な体験をぜひ堪能してもらいたい




このチームを主催する、源 光士郎さんは演技に入ると目が鋭いね。まるでサムライだわ。ヨーロッパでは、グッチ氏の前で舞ったり、ハプスブルク家で舞ったり、各地の王侯貴族や歴史ある人たちのお気に入りだというからここで観られるのは本当ラッキーでしたね。

インバウンドの人たちも大満足! 「ラッキーでした」だって。この人のT二も浮世絵が〜〜




神社の参道には市民のクラフトショップやキッチンカー的なものが多く出ていて賑わっているね。気になったのが富士山の写真で作られたポストカードが売れていること。「写真は自分で撮ればいいのに〜」と思ったけど、よく見るとどの写真もとても幻想的で素晴らしいことがわかった。聞くと、高校生時代から富士山写真家になっている鈴木啓悟(@ mt.fuji._.keigo)さんの作品だという。

インバウンドの波の乗りながら少し歩いて連れていかれたのが「小室浅間神社」。ここもインバウンドの人が訪れて神馬の写真を撮っていた。

参道を歩いていくと〜。

「出た〜、真酒屋さん。マコモといえば究極の健康素材。生産量が少ないからほとんどお目にかかれないけどこんなところに甘酒が〜〜」と思わず頼んでしまいました。神社の灯篭の先端部分のもっこりした新芽みたいなのがこのマコモだと教えてもらったことがあったから神社の門前でいただくのは価値ありですね。

貴重なマコモが入った甘酒。パワー全開です。小室浅間神社の入り口の鳥居の横に出てます




今回、もう一つ気になったのが富士吉田市のスタンプラリー。インバウンドの人たちが行列してスタンプ押しているから気になって聞いてみたら。

「イッツ、ビューティフォ〜」って叫んでいたので僕もチャレンジ。ただし並ぶ根性がなかったので2種類だけゲットした〜。印刷の原点という色刷りを応用したもので今回は6カ所だから6色刷りが体験できる。これ、考えた人すごいと思った。こんな面倒臭いことをうまく枠を作ることで判ずれすることなくできてしまうなんてね。時間のある人はぜひ達成してもらいたい。

ハンコを重ねて絵柄を作るスタンプラリー。行列でした〜

今回は上2枚の2カ所しか行けませんでしたが、それでも重ねるとキレイだ

完成するとこうなるのだって! かわいい絵柄だね




富士吉田もやっと暖かくなってきて、桜も咲き乱れてきた。こんなに景色も空気も水もいいところに徒歩圏でいけるなんて、市民は幸せだね。家にじっとしていないで散歩してインバウンドウォッチを楽しんでみてはいかがでしょう。

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宮﨑 博

編集者・出版プロデューサー

神戸市出身、大手出版社社員を経て20年前に2拠点生活を開始。16年前より富士吉田市に完全移住し、リモート生活を実践。現在、富士山に一番近い出版社の編集統括に就任中。

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