FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

上田 潤

2022.06.14

上田潤の地域福祉とふじよしだ 23「居場所」

人が健やかに生きていくためには、”所属感”が必要だと聞いたことがあります。

「自分はここにいる、ここにいてもいいんだ」という認識が、社会で生きていく上での安心感や自己肯定感に繋がるのだとか。

〈ソーシャルハウス宝島〉では、高齢者・児童・ひとり親など、いわゆる社会福祉の対象となる方々の居場所や活躍の場になることを目指しています。

そんな活動の一環で、
不登校の子どもたちの居場所として〈宝島〉を開放することにしました。

◯開放日時:毎週火曜日・木曜日 10:00~16:00

4月から〈宝島〉の運営を開始して、いろんな方とお話させていただく中で、不登校の子どもたちの居場所の選択肢がこの街にもう少しあったら、宝島がそんな存在になれたら、子どもたちやその親御さんの「暮らしの安心感」に少しでもつながるのではないか、と思うようになりました。

これからの未来を担ってくれる子どもたちは、まちがいなく富士吉田市の”宝”です。

笑顔で楽しく日々を過ごしてほしいと、心から願っています。

僕たち大人が仕事へ行きたくない(行けなくなる)時があるように、子どもたちだって学校へ行きたくない(行けなくなる)時もあると思います。

そんなとき、宝島で過ごすことで、だれかと関わる楽しさを感じたり、活動のエネルギーを充電してくれたら幸いです。

カリキュラムなどは特にありません。

勉強しても遊んでも、昼寝をしたっていいし、ご飯を一緒につくって食べるなんてのもいいかもしれません。

僕は教育の専門家でもなんでもないですが、近所のお兄ちゃん的な立ち位置で、いろんな少年少女と友だちになれたら嬉しいです。

また、宝島では毎週水曜日に地域サロンを開催しています。

写真はおばあちゃんばかりですが、どなたでも参加できます。

この日はみんなでお弁当を食べました。

会話の中で聞こえてきた、

「食事というのは、だれかと一緒に食べるというのが一番の調味料ね」ということばが、

心に残っています。名言だなと思いました。

そのうち、近所の方が一度家に戻って、漬物を持ってきてくれました。

作り方をみんなで習って、またひと盛り上がり。

お土産には麦が配られて、みんなで家に飾りましょう、ということになりました。

まず、つながること。

人のつながりが居場所を生み、豊かな暮らしをつくっていくと信じて、僕は今日も、宝島を開こうと思います。

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上田 潤

富士吉田市地域おこし協力隊

山梨県南アルプス市出身。大学進学を機に上京し、数社のジョブホップを経て2020年10月に地域おこし協力隊着任。地域福祉をテーマに、高齢者の生活支援〈じばサポ〉、高齢者との日常を綴るインスタマガジン〈しわじわ〉、自宅を地域へ開放した〈ソーシャルハウス宝島〉の3事業を運営。”共生社会の実現”を目指し、人のつながりで社会課題の解決に向き合う。

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