片岡 美央

2020.08.22

デザインやバンドの雑談03 地域おこし協力隊になる話

前回は、『デザインやバンドの雑談02〈IIYU TEXTILE〉のこと』と題して、東京造形大学テキスタイルデザイン専攻在学中に富士吉田市と出会った話をしましたが、今回はそんな私が、富士吉田市の地域おこし協力隊になるまでのことを振り返ります。こんな機会は初めてです。

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楽しい大学院生活はあっという間に過ぎ、卒業間近のこと。
転機は突然やってくる。

進路がまったく決まっていなかった私は、制作からは一旦離れて、顔の見える距離で人に喜んでもらえる仕事をしたいなーと思っていたので、あわただしい東京ではなく、地方の喫茶店や民宿で働きたいと思っていたり。

でも、いつかは自分のテキスタイルが使われていく宿をやりたい夢もあったり。

夢のためならなんでもするタイプでも、理想の暮らしを追い求めるタイプではなかったので、ひとまず、大好きなミスタードーナツのアルバイトを検索していた気がします。

そんな話を友人と担当主任の先生に笑いながら話していた時、
たまたま富士吉田で織物関係の地域おこし協力隊を募集していることと、
富士吉田チームも含めた繊維系企業の小さな合同説明会があることを教えてもらいます。

「ミスドに就職するよりはいいんじゃないか~?(笑)」と先生にも言われて、「そうだよな」と思い、その説明会に行ってみることに。

富士吉田チームにはなんとなく顔見知りの面々がいて、その中に今のボス・赤松さん(〈ふじよしだ定住促進センター〉理事)がいました。

SARUYA〉で『富士山テキスタイルプロジェクト』の展示をしたこともあったので覚えてくれていたのか、

その時に、製氷工場を改装したギャラリー〈FUJIHIMURO〉を作っている最中であることや、私がいつか宿をやってみたいと思ってることなどを立ち話した気がします。

繊維関係とは別の地域おこし協力隊も、こっそり募集していることも教えてもらい、なんだかわくわくして、

その後、すぐに富士吉田に遊びに行き、作りかけの〈FUJIHIMURO〉を見せてもらったり、〈ふじよしだ定住促進センター〉の話を聞いたりしました。

当時、富士吉田には機屋さんしか住んでいないと思っていたので、そのほかにもこんなにきれいな場所があることも、街を面白くしようとしている人たちがいることにも驚きました。

「実際、協力隊になって何をするんだろう?」と思うところもあったけど、
すでにクリエイティブな方々が街を出入りしていたり、『ハタオリマチフェスティバル』も行われていたり、

「この街で活躍する人たちの中に飛び込んでみたい! 何か新しいことが生まれてきそうな予感がする!」

そんな感覚があり、それだけで私は富士吉田に行ってみようと決めた気がします。

それに、〈光織物〉さんが〈IIYU TEXTILE〉の商品化を進めてくれたこともあったり、
何かあっても赤松さんがいるから大丈夫かな、みたいな偏った信用もあったり(笑)。

だから、移住するまで、富士吉田に行くといっても人にうまく説明ができず、

移住した先輩方や先生方には「寒いからやめな」と反対されたり、「生きていけるのか?」と心配されたり、
ダウンを着て学校に行けば、大学院の友人には「富士吉田スタイル?」と、からかわれたり…。

そんなこんなを押しのけるほど「なんだか楽しそう!」という気持ちに任せて移住してきた私は、移住してから「移住者」「まちづくり」という言葉を知るくらいの知識の低さからスタートし、現在、一生懸命、まちづくりの地域おこし協力隊をさせてもらっております!

そして次回は、そんなわたしが東京から勢いで移り住んで見えた「富士吉田のいいところの話」につづく…。

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片岡 美央

富士吉田市地域おこし協力隊 / 〈IIYU TEXTILE〉デザイナー
FUJIYOSHIDA PR WORKS〈GOOD OLD MARKET〉代表

東京造形大学・大学院でテキスタイルデザインを専攻し、主にプリントテキスタイルの製作活動を行う。その傍ら、音楽ユニットやケータリングユニットなど幅広いジャンルの活動を行う。大学院在学中に参加した「富士山テキスタイルプロジェクト」がきっかけで富士吉田市に訪れ、卒業とともに2019年春から地域おこし協力隊として移住。デザイン・音楽・アートの経験を生かした様々な創作活動を通して、地域の魅力発信を行なっている。

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