富士吉田の寒い冬もようやく終わりを迎えました。
今年は雪があまり降らず、雪かきしなくて助かったーと思っていたら3月も半ばを過ぎた頃に、ドカッと2回、積もりました。
子供たちにとっては待ちに待った雪遊び。
雪かきにうんざりしている大人たちのことなんてお構いなしに、ワクワクが声になって聞こえてきます
せっかくなので、まだ雪が降りしきる中、スノーウェアに身を包んで、4WDに乗り込みました。
行き先は秘密の園、〈諏訪の森自然公園(通称パインズパーク)〉。
雪の重みでしなった木々がトンネルのようになった道を走り、到着したその公園。誰の足跡もない真っ白な雪野原に家族で大興奮。
駐車場で車が雪にはまって出られなくなった親子を助けてから、いざ大雪原へ。
慌てて出てきたのでソリも何も持っていなかったけど、雪だるま作りに雪合戦、ただ雪に埋もれているだけでも楽しい様子の子どもたち。
こんな遊び方ができるって、富士吉田はやっぱりおもしろい。
恩賜林組合が運営する「ふじさんのぬく森 キポキポ」もとても魅力的な場所です。
芝生広場や長ーい滑り台のあるアスレチック、最近できたバイクパークなどがあります。
自然の中に整えられた遊び場で、子どもたちは休む間もなく遊び続けます。
親御さんたちも、あちらこちらへと子供たちを追いかけているうちに、心も身体もあたたかくなります。
市内には小さな公園もたくさんあります。
車で通りかかるたびに「あそこで遊びたい!」と子供たちから頻繁にリクエスト。
「10分だけね」と言いつつ、なかなか帰れないのがいつもの流れ。見上げた空には長いひこうき雲。
近くのまちに少し足を伸ばせば、それぞれ特色のある富士五湖や、探検気分が味わえる風穴に氷穴も。夏にはハイキング、冬にはスキーが楽しめる山々も近くにあり、きれいなせせらぎで水遊びもできます。
身近に遊べる自然がたくさんあります。市内のどこに行くにも車でちょっと走ればすぐ着くそんな気軽さが富士吉田のいいところです。
住んでいるとついつい当たり前に思ってしまうけど、暮らすにはちょうどいい場所。
そして、なんといっても、毎日そこにいてくれる富士山。朝、昼、夕、夜、季節によっても日々佇まいを変えながら、私たちを見守ってくれています。
僕が東京にいた頃、出会う人に出身地を伝えると、「富士山を見ながら育ったってなんかすごいね」と言われたことがあります。そうかなあ、とその時は特に気に留めませんでしたが、今、富士山を日々仰いで生活しているとやはり富士山という存在が心に与える影響は多いのかもしれない、と感じます。
子供たちにも、広くおおらかな心、豊かな感受性を富士山から感じてもらえたらなあと思います。