ラテン語で「魂のカタチ」という意味の「ANIMA FORMA」(アニマ・フォルマ)。初めて作品を目にしたのは2022年の年末のことでした。ウールの捨て耳を配置してつくられた動物の毛皮は、かっこよさがありながらどこか間が抜けていて愛嬌のある不思議な魅力がありました。
ANIMA FORMAは、獣毛生地の生産過程で廃棄される端材に命を吹き込み、新たな毛物(獣)として蘇生させるアートプロジェクトです。2021年から始動したこのプロジェクトは、獣毛生地を生産する織物工場のくず箱を出発地点とし、最終仕上げとなるニードルパンチ加工を山梨県富士吉田市の富士山生地加工合同会社で行っています。
在廊していたデザイナーの村松恵さんからそのことを伺い、すぐに富士吉田で展覧会を行ってもらうことを決めたのでした。
この展覧会では、大きく4つの見どころがあります。
▼まるで命を宿しているかのよう!|毛物(獣)の展示・販売
ANIMA FORMAによって蘇生された毛物(獣)がFUJIHIMUROにずらりと並びます。3月に行われた東日本橋のmina perhonen elävä Ⅱの展覧会では、切り開かれた毛物(獣)が生命を宿し動き回るような演出に。FUJIHIMUROではどんな風に披露してくれるのか、今から楽しみです。展示作品は購入も可能です。ラグやタペストリーなど暮らしの中に取り入れやすいアート作品となっています。
▼くず箱から毛物(獣)ができるまでの記録|映像作品の上映
映像スタジオ・UnripeとANIMA FORMAで制作した映像作品を上映します。獣毛生地が生産されるまでの工程と端材が生まれる現場、そしてその端材を新たな毛物(獣)に蘇生させるまでの記録。工場のくず箱を出発点とする作品の背景をじっくりとご覧ください。
▼展覧会限定!|ANIMA FORMAのポップアップショップ
期間中は、ANIMA FORMAの限定ポップアップショップを開催。この展覧会のために特別に用意された商品が並びます。
▼生産地ならでは!|富士山生地加工でのニードルパンチワークショップ
ハタオリマチフェスティバルが行われる10月19日・20日の2日間は毛物(獣)の最終加工を行っている富士吉田市の工場「富士山生地加工」で特別なワークショップを開催します。実際の工場で機械を動かして製造過程を直接見ることのできる貴重な機会となっています。詳細は後日追ってお知らせいたします。
富士山麓の地、山梨県富士吉田に出現するANIMA FORMAの毛物(獣)道を辿りに、ぜひとも足をお運びください。
ANIMA FORMA EXHIBITION「毛物(獣)道」
【概要】
・毛物(獣)の展示・販売
・映像作品の上映
・ANIMA FORMAのポップアップショップ
・富士山生地加工でのニードルパンチワークショップ10月19日・20日
会期:2024年10月5日(土)〜10月27日(日)
定休日:火・水・木曜日
時間:11:00〜17:00
※ハタオリマチフェスティバル開催時の10月19日・20日は、開館時間が下記の通り変更になります。
10月19日(土)10:00〜17:00
20日(日)10:00〜16:00
会場:FUJIHIMURO(山梨県富士吉田市富士見1−1−5)
入場料:無料
駐車場:FUJIHIMURO専用駐車場をご利用ください。
作家在廊日:10月5日(土)・19日(土)・20日(日)
ANIMA FORMAについて▶︎コチラ
主催:ANIMA FORMA
映像:Unripe
撮影協力:タッカ株式会社 東和毛織株式会社 富士山生地加工合同会社
協力:ふじよしだ定住促進センター 株式会社装いの庭