北山詩織

2025.01.14

森でミネストローネ15「受け継ぐ道具」

新年明けましておめでとうございます。

昨年はおかげさまでたくさんの挑戦に恵まれた年となりました。

この森ミネでもマウンテンクリーンや登山など様々な挑戦を見守っていただきました。

新しい年はどんな年にしていきましょうか。皆さんは抱負を掲げるタイプですか?

ちなみに私の今年の目標は「筋力をつける」です。(唐突)

最近ひしひしと感じること、健康体無くしてはやりたい事もやれませんね。

富士吉田の寒さにも慣れてきましたが、灯油ストーブの有り難みを実感するこの頃です。

先日、富士吉田で知り合ったある方から縁あって桐タンスを譲っていただきました。

親族の住まいだった建物を取り壊すとのことで、タンス以外にも竹で編まれた箱型の行李(こうり)や障子窓などを受け継ぎました。

最近は、日本の古くからある道具や意匠に惹かれることが多く、思ってもいなかった機会に胸が躍ります。

元々はこちらのVICTORのスピーカー目当てでお伺いすることになったのですが、桐箪笥と運命の出会いを果たしました。

今回我が家へ迎え入れたのは、2段引出しのあるものが二つ組み合わさって合計4段として使えるタンスです。

引き出しを入れたままでも、抜いてディスプレイ棚のようにしても使えます。

試しに1番下のみ引き出しを残し、上段は引き出しを抜いて置いてみました。

桐は軽量で持ち運びに秀でた材として知られていますが、エレベーターのない3階の部屋まで女性一人でも運ぶことができました。

写真にある金属部分には厚さ2mmほどのコの字型の取っ手が縦に収納されており、快適に運ぶことができます。

さらに驚いたのは、上段の取っ手は完全に収納されるのに対して、下段は1cmほど露出します。

なんとそこが上段とうまく噛み合わさり、重ねた際にタンス同士がずれないように工夫されているのです。

一つ一つに意味があり、無駄のないデザインと機能性に感動し、なんだか愛が深まりました。

軽く水拭きをして乾かしたら、待ちに待ったディスプレイタイム。

味のある風合いの木目に合いそうな、日本の食器やお気に入りのお茶や本を並べます。

最近の気分はこちら。どれも美味しくおすすめです。

・トジェミョンチャ(よもぎ茶、キョウサリ茶)

・HOLON TEA (銀針花茶)

・櫻井焙茶研究所(No.381)

こちらは晩夏に仕込んだフェイジョアの漬け込み酒。キウイのようなフルーティーさで梅酒よりも好みの味でした。

松の新芽のシロップ、ガマズミ酒、フォレストビネガーなど森の手仕事を並べていくのが楽しみです。

実際には使い始めて10日ほどしか経っていませんが、早くもこのタンスが我が家の生活にリズムと彩りを与えてくれています。

素敵なご縁に感謝です。

年末は友人の家族が営むお花屋さんで3日間お手伝いをしていました。

そこで富士吉田の森で採れた赤松とダンコウバイの枝を持参し、オリジナルのお正月飾りを作りました(作ってもらいました)!

今回お花屋さんでお手伝いをして気づいたのですが、門松に使う松は黒松が主流のようです。

でも富士吉田近辺の神社などでは赤松の門松がよく見られますね。

見分け方は簡単です。

松のてっぺんの新芽が白色なら黒松、赤茶色なら赤松です。

あなたの周りの門松はどの松なのか、気にして見てみると楽しいかもしれません。

この時期のダンコウバイの枝は香りがよく、丸くついた冬芽がかわいらしいです。

暖房で温まって、芽吹き始めている花もありますね。

オレンジや赤の南天が加わると一気にお正月らしい華やかさを感じます。

自分ではうまくまとめられなかったので、花屋の友人が素敵に束ねてくれました。ありがとう。

素敵なお飾りのおかげで良い年を迎えられたでしょう。

最後に、

今年も富士吉田での出来事をとりとめなく更新していきます。

ゆるりとお付き合いいただけますと幸いです。

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北山詩織

〈HERBSTAND〉スタッフ

出身地
愛知県名古屋市

プロフィール
大学でプログラミングを学んだのち、食べるのが好きなことと農業の可能性に惹かれ国内のハーブ農家を訪ねる。その中で植物がもつ様々な可能性を探究するHERBSTANDとご縁があり、インターンを経て新卒で就職と同時に移住。富士吉田に暮らして4年目。
植物たちのサイクルに合わせて、山に畑に原野に走り回る日々を送っている。富士北麓の豊かな森や湖で過ごすゆったりとした時間が休日の楽しみ。

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