こんにちは。
最近、自分の背丈ほどの観葉植物を新しくリビングに迎えました。
一番過ごす時間の長い部屋が有機的な空間になり、心地がいいです。
室内ではありますが、富士吉田の厳しい冬を無事に超えてくれることを願っています。
さて、今年も「2025年の100のこと」を考えてみました。
私の中でお正月の恒例になっている、この一年でやってみたいことを大から小まで100個書き連ねる行事です。
その中のひとつ、「お寺に行ってみる」というのを早速叶えてきました。
伺ったのは、富士吉田市下吉田に位置する【聖徳山 福源寺】さん。
立派な山門の横には、雪吊りが施された松。
こちらの門は鐘楼門と言われる、二階部分に鐘が設けられた様式でした。
個人的に神社に比べ、用事がない時にお寺に入るのは敷居が高く感じており、少し緊張しながら入場。
入って左側には大きな梵鐘(ぼんしょう)。
何度もお寺の前の道を通っていましたが、目の前に来るとより迫力があります。
今回なぜお寺に行きたいと思ったのかというと、近頃、伝統建築や道具に対して非常にときめくことに気づいたからです。
そしてお寺は全国どこにでもあるにも関わらず、あまりにも日常的に関わりがないので興味が出てきたタイミングでした。
こちらの六角堂は太子堂と呼ばれ、富士吉田市の指定文化財になっています。
1725年に建造されたこちらは銅板葺きの屋根に回廊付きの立派なお堂で、堂内には、聖徳太子立像が安置されています。
普段は閉まっていますが、年に数回法要の際に一般公開もされるそうなのでぜひ見に行きたいです。
こちらの六角堂と本堂、そして北口浅間神社の大門も同時期に同じ人達が建てたそうですよ。
正面にある本堂は障子扉が閉まっており整然とした雰囲気。
右側にある受付へ。
アポ無しでしたが、本堂について見学できないかと相談したところ、副住職の渡邊さんが快く案内してくださいました。
本堂と受付のある棟をつなぐ部分が格好良くて静かに興奮(のちにここを通ることになる)。
応接間に案内していただくと、写真では伝わらないほど立派な梁と柱が。
ここは最近リフォームし、新設されたとのことでした。雪見障子も美しいです。
はじめにお寺の歴史についてお話を伺い、この地域に語り継がれる伝説の真相や、富士吉田ならではのお寺と富士山の関わりについても楽しくお話ししてくださいました。
仏教についてまったくの素人の私でもわかるように、易しいことばで説明してくれました。
「ここから富士山が綺麗に見れるんです」と教えていただいた本堂に続く廊下からの景色。
観光客で賑わう本町通の喧騒から離れ、静かで風情のある富士山が見えました。
本堂に入ると糸が張るような緊張感があり、荘厳な雰囲気に気圧されます。
歴史のある建物なので断熱材も当然入っておらず、冬は室内の方が寒いので扉を開けて暖かい風を取り入れると言っていました。
お西さんと呼ばれる本願寺派の特徴的な煌びやかな金箔の装飾が目を奪います。
間近で見たのははじめてだったので、じっくり見せていただき精巧な作りに感動しました。
仏具や建物は修繕や新調をしながら綺麗な状態を保っているそうです。
東日本大震災の時は壁や天井からたくさんの金箔が落ちてきたんだとか。
一際目を引く大きな天蓋は日差しの強いインドの日傘がモチーフで、高貴な人は必ず外に出歩く時に日傘を指していたことから仏や菩薩を守る装飾として定着したそうです。
並べられた椅子には素敵な座布団がありました。
なんと富士吉田の織物を使った、お寺オリジナルの座布団だそうです。
オランダのデザイナーが手がけた布で蛍光色の入ったかっこいいデザインです。
欄間や柱も金色が施されています。
お寺の格式をはかる一つに、柱の組み方があるそうでその辺りも調べてみたいなと思いました。
天井も高く柱も太く全てのスケール感に驚きました。
正面からご本尊を見られるように扉を開けてくださったりと、丁寧なご案内と楽しいお話をありがとうございました。
興味深くおもしろい体験でした。
お寺の裏には聖徳幼稚園が併設されていて、平日には賑やかな子どもたちの声が聞こえます。
最後に一番気になっていたことを聞いてみました。
「用事がなくてもお寺に来ていいのでしょうか?」
「いつでも来ていただけます、時間がある時は案内もします。」
この言葉を聞いて、安心してまたお寺に行こうと思いました。休日の新しい過ごし方を見つけられて嬉しいです。
伝統的な建物が好きな方や、興味があるけど入りづらかったという方は、ぜひこの機会にお寺に行ってみてください。
住職さんとタイミングが合えば本堂を案内してもらえるかもしれませんし、境内を歩くだけでもさまざまな発見があります。
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聖徳山 福源寺
〒403-0004
山梨県富士吉田市
下吉田3丁目41
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聖徳幼稚園 Instagram
@shoutokuyouchien
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◎おまけ
仏教に興味が湧いたので、手始めに手塚治虫の『ブッダ』を履修中です。
おすすめの本があれば教えてください🤲🏻