原田美優

2026.04.20

ふもとのひととき -いつものあさんぽ-

布団からなかなか出られなかった季節が過ぎて、
少しずつ、朝の時間が心地よく感じられるようになってきました。

桜もだんだんと散り、若々しい緑も増えてきました。
ピンクとグリーンの組み合わせが大好きなわたしにとっては、かなりテンションの上がる景色が広がってきています。

私は、4月の末に結婚式を控えています。
自分の気持ちも、身体も、少し整えておきたくて。
朝の時間を使って、毎日おさんぽをすることにしました。

まだ少しひんやりとした空気の中、あさんぽスタート。
いつもの道を、ゆっくりと歩いていきます。

私がいつも歩いているコースには、富士山がとてもきれいに見えるビュースポットがあります。

なるべく富士山を視界に入れないように歩いて、毎日の富士山の姿は、この場所に来るまでおあずけ。
そんな、わたしだけの小さなマイルールです。

そんな場所で撮りためている富士山を、今日はこっそり、少しだけお見せします。

ほぼ同じようにも見えますが、、
雪がだんだん溶けていたり、その日の雲の流れや空の色が違っていたり。
毎日見ても飽きない景色です。

でもこの富士山が見えたら、もう満足!と言わんばかりに、少し早歩きに。

富士吉田は、富士山に向かってゆるやかな坂になっているので、
その方向に歩くと、さんぽと言いつつも、自然とちょっとした傾斜トレーニングになります。

傾斜トレーニングも、そろそろ終盤。
そんなころ道ばたに、懐かしい植物を見つけました。

実家のまわりの田んぼ道にも、よく生えていた春の植物。
小学生のころ、通学路で見つけては摘んで、用水路に流して。
どこまで流れるか、そんな小さなレースをして遊んでいました。

でも、この植物の名前は小さい頃からずっと知りません。
いい機会なので、この植物の名前を調べてみることにしました。

調べてみると、この植物は「ヒメオドリコソウ」と「ムスカリ(別名:グレープヒヤシンス)」という名前でした。
いつも見ていた植物の名前なんて気にしたことはなかったけれど、調べてみると、こんなにも可愛らしい名前がついていて。

わたしの中で名もなき植物だった子たちは、今日から「ヒメちゃん」と「ムスカ」に昇格です。

平日はひとりで歩いていますが、休日は夫とふたりであさんぽ。

歩いているうちにお腹が空いて、そのまま朝マックへ行くこともあります。
(私はブラックコーヒーだけで済ませましたが…)

この日はお天気もよく、店内からもとてもきれいな富士山が見えました。
いい休日のスタートです。

ちょうどこの日は、北富士演習場の『火入れ』の日でもありました。
家の近くでは、煙のにおいが立ちこめて、灰が雪のように舞っていて。

少し離れた場所から見ると、思っていた以上に広い範囲で燃えていることがわかりました。
何も知らない観光客の方たちは、心配そうに富士山のほうを指さしていて。

このまちで暮らしていると、まだ知らなかった景色や文化に出会うことがあります。
そんなひとつひとつの気付きが、わたしの日々を少しずつ豊かにしてくれているような気がします。

あさんぽも、わたしにとっては、そんな時間のひとつです。

爽やかで、清々しい気持ちにしてくれる、
いまのわたしの源となるような、ふもとでの朝のひととき。

これからも、大切に暮らしていきたいなと思います。
ではまた、次のひとときに。

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原田美優

ふじよしだ定住促進センター / よしだの暮らしの相談室スタッフ

出身地
栃木県さくら市

プロフィール
日本大学芸術学部デザイン学科を卒業後、商品デザインやSNSの運用に携わる。
2024年に夫の出身地である富士吉田市に移住し、これまでの知識を活かしながら日々の暮らしを移住者の視点で伝え広めていきたいという思いから〈ふじよしだ定住促進センター〉で移住定住のサポートや空き家バンク運営を担当。
天気のいい日には必ずといっていいほど富士山を撮影し、休日には自分の中での『NEW富士吉田』を開拓している。

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