FUJIYOSHIDA DIARY MAGAZINE

コミュニティ

藤枝 大裕

2020.12.28

〈装いの庭〉藤枝大裕の連載 |富士吉田市のアートレビュー 番外編「2020年のこと」

2020年もあと少し。
呼びかけをいただいたので、今年の振り返りを書きます。


今年はもう本当にコロナに振り回された一年でした。
みなさんもそうでしたよね。

2月〜3月に行っていた展示『織り機につどう』は
緊急事態宣言発令のほんの少し前。

ぎりぎりセーフと言えるのかもしれませんが、
開催中の対応には常に気を使っていました。

「織り機につどう」のインスタレーションの様子

その後、7月にハタフェスとして

Equaland SHIBUYA〉へのポップアップ出店。

9月からは『氷室どよう市』の開催、

森口さんの生地展』の手伝いなどをおこないましたが、

その裏でいくつもの中止・延期の憂き目に遭いました。

〈Equaland SHIBUYA〉はリニューアルした宮下公園の中にあるお店。ドキドキの都心出店でした

行動が大きく制限され、

ブレーキがかかったように世の中のスピードが落ちていく。

その一方で、個人的にはポジティブに捉えている部分もあります。

とくに今まで使えていなかったところに、時間が使えたところは大きいです。

9月・10月・11月と開催した『氷室どよう市』。キャッチコピーは「地域でつながる日常を少しずつ」

たとえば、こうして文章を書く場所がいくつか与えられて、
自分の活動を振り返り、まとめる機会に恵まれました。

たのしいことの準備にもいつも以上に時間を使うことができました。

残念ながら延期になったこともありますが、
それは来年さらによくするための準備期間をもらえたとも感じています。

基本的に一人好きな性分もあって、
在宅の時間はとても充実していました。

家の片付けをしたり、庭の手入れをしたり、
やることは尽きないです。

ただ、それだけではなく、
あらためて人と会うことの大切さも実感しました。

みんなが集まるからこそ生まれるものは、たしかにあります。

森口さんの生地展の最後の一幕。糸編・宮浦晋哉さんとも久しぶりの仕事でした

そんな一年、最後にハイライトはなんだっただろうかと考えてみると、
5月におこなった10日間の瞑想だったかもしれません(笑)。

瞑想は心を浄化するためにおこないます。
数回やってきた中でも、そのときに体験した

重い荷物をすべて下ろしたすっきり感は
ちょっとすごかったです。

瞑想明けに撮った写真。山桜の花が散る時期でブラインドを開けたら一面の桜吹雪でした

ジェットコースターのような一年を生き延びれたのは、
周りにいてくれるみなさんのおかげでこそあるわけですが、

その時の経験もまた一翼を担っているんじゃないかと思います。

と、変な着地で申し訳ないですが、
今年も一年お世話になりました。

みなさまどうぞ良いお年をお迎えください!

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藤枝 大裕

株式会社装いの庭 代表

服飾専門学校を卒業後、撚糸メーカーに入社。企画・営業職を経て、2011年に〈手紙社〉へ参加。さまさまなイベントや店舗の立ち上げと運営に関わる。『布博』企画立案者。2016年4月、より深いところで日本の繊維のものづくりを応援するべく〈装いの庭〉を立ち上げる。2021年法人化。〈FUJIHIMURO〉ではキュレーターとして、展示や企画を立案する。

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