HATAORI

藤崎 仁美

2021.07.29

ハタオリのあるくらし 01 「はじめまして」

はじめまして。これからコラムを書かせていただくことになりました、藤崎仁美です。

私は、2015年に名古屋市から富士吉田市に移住し、〈宮下織物(株)〉の機織り職人として働いています。

移住のことや、富士吉田ならではのハタオリのお仕事のことなどを綴ってみたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

少し私自身のことをご紹介します。



フランス留学で気づいた日本の文化への憧れ

私はもともと、美しいものや芸術的なことが好きで、布もそのひとつでした。
フランスの文化も好きで、大学でフランス語を専攻していたので
在学中にパリへ留学に行きました。

ところが、パリ留学をきっかけに、自国の日本の文化に関心をもつようになったのです。
それ以来、伝統文化や職人への憧れを漠然と抱くようになりました。

また、大学生のころに〈フジファブリック〉のライブイベントのために富士吉田にはじめて訪れて、それ以来、自然のゆたかな富士吉田が好きになり、たびたび訪れるようになりました。大学卒業後は、愛知県の自動車や産業用ロボットなどの設計を請け負うエンジニアリング会社に入社し、総務のお仕事をしていました。

その後、社内異動でNXという3DCADの講師となり、機械設計の3DCAD講習会の講師を担当していました。今思うと、このころからじわじわとものづくりの世界に近づいていたように思います。

愛知県で講師をやりながら、京都で草木染めを学んだ末に

その間、休日に京都の芸術学校へ通い、草木染めや手織りを学んだことで、もっと染織や自然と親しむ暮らしがしたいと思うようになりました。

そのようなときにご縁があり、〈宮下織物(株)〉に入社することになり、富士吉田に移住。
そして現在2021年で、6年目を迎えています。

私が働く〈宮下織物〉のこと

今回は、そんな私の働いている〈宮下織物(株)〉を、少しご紹介します。

私たちの会社では、主にドレスや舞台衣装になるような織物を生産・販売しています。
鮮やかな発色で上品な光沢、花柄などのクラシカルなジャカード織物や、ラメ糸がキラキラ輝く織物や、立体的で目をひくようなおもしろい織物などたくさんの織物があります。

会社創業時の社長が、「昔から富士吉田で織られていた緞子(どんす)という織物の美しさや高級感を、ウェディングドレスなどの衣装に応用できないだろうか」と考えたことから、ブライダルやフォーマル生地を専門的に扱う機屋として発展しました。

時代の変化にともない、現在ではブライダルだけでなく、主に舞台全般の衣装生地として使われています。近年では、衣装以外にも、アパレルの服地として使われることも増えてきました。

また、社内ではエコバッグの製作もはじまり、現在、富士山駅ビル〈Qスタ〉1階の「ハタオリトラベルミルショップ」にて販売もしています。

(ハタオリトラベルミルショップには、ハタヤさんたちの素敵な商品が並んでいて、ハタヤさんの紹介映像もご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください)

こういった美しい織物をつくるために、わたしは、実際に織物が織られていく現場で仕事をしています。

日々、織機のそばに立ち、機械を調整し、傷が出てしまわないように丁寧に糸を扱い、糸が切れれば手でつなぎ、トラブルがあれば探偵のように痕跡をたどって原因を探す…無事に織機がきれいな織物を織っていく一刻一刻を見届け、美しい織物をお届けできるように、日々努めています。

そんなハタオリのこと、移住のことなど、これから綴っていこうと思います。

 これからどうぞよろしくお願いします。

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藤崎 仁美

宮下織物(株)の機織り職人

1989年名古屋市生まれ。大学ではフランス語を専攻。
大学在学中、〈フジファブリック〉のイベントのためはじめて富士吉田へ訪れる。 卒業後は愛知県のエンジニアリング会社で総務を経て、社内異動によりNX(3DCAD)の講師を務める。
そのころ、仕事のかたわらで週末京都の学校に半年間通い、草木染めや手織りを体験。染織や自然と親しむ暮らしがしたいと思うようになる。
そして、2015年、〈宮下織物(株)〉へ入社するために富士吉田市へ移住。
未経験から、ジャカード織物の機織り職人として働き始め、2021年で6年目。
現在は、休日に染料植物を育てて草木染めをしたり、植物と親しむ暮らしを楽しんでいる。

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運営:一般財団法人ふじよしだ定住促進センター(FRPC)

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