森口 理緒

2020.08.20

ハタオリ文化人類記03「拡大鏡で生地を覗く」

織物産業に携わっているほとんどの人が持っている拡大鏡を、産地に来て1年が過ぎてからようやく購入した。これで織物の構造を見ることができる。

富士吉田市にむかしからある道具屋さんで、ちょっとまけてもらった。

おもちゃをゲットしたときみたいに無条件にワクワクして、意味もないのに生地を覗いたりしてみる。

この生地は表がグレーで裏がベージュ。ブランケットにすると最高に可愛い生地

最近は生地の企画をすることが少しづつ増えてきた。「こんな感じ!」と、どうしても感覚で企画をしてしまいがち。でもこうやって拡大鏡を覗くと、「織物は構造なんだ」と繰り返し確認することができるから、意味もないのに覗くことはきっと意味があるのだと思う。

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森口 理緒

富士吉田市繊維産業活性化地域おこし協力隊

大学在学中、山梨ハタオリ産地のWEBサイトを運営するデザイン会社〈トリッキー〉で学生ライターをしていたことがきっかけで、繊維産業に興味を抱く。大学卒業後、富士吉田市繊維産業活性化地域おこし協力隊として活動しながら、工場とデザイナーをつなげる存在になれるよう勉強中。

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